クリスティーン(1983) | とし104の気ままに映画プログ2

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スティーブン・キングの原作を鬼才、ジョン・カーペンターが監督した青春映画?なんでさ~♪


1957年のデトロイトの自動車工場で赤いプリモスが誕生する。彼女の名はクリスティーン(♀) ちょっと神経質で嫉妬深いのがタマニキズなんだわ~。 彼女?!は雑な修理工の手をボンネットで挟んで大怪我させ、中でくわえタバコで作業してる黒人が灰をシートに落としたら、車の中に閉じ込めて窒息死させてしまう!


それから20年の月日が流れ、カリフォルニアとある街に暮らす内気な高校生のアーニー(キース・ゴードン)はマブダチのデニス(ジョン・ストックウェル)に車で学校に送ってもらってた。彼はのび太くんみたいなメガネでシャイなアーニーを心配してナオン紹介してやっから~と面倒焼きな態度を見せるデニスに「おいらぁ~生身の女子なんかメンドいわ~。だったら右手でエエわ~」とダメダメ人間のお手本みたいな態度を取る親友にまで無礼な奴。


そんなダメダメ人アーニーなのでやっぱりハイスクールでバディを頭にする不良軍団(4人)にいじめられ、大事な弁当をナイフでグッサリ穴ぼこを空けられる。アーニーに替わってバディに反撃するのもデニス(´д`|||)トホホ情けない…アーニーは傍らで子猫ちゃんのように震えているだけだった。

学校を下校するアーニーとデニスは1957年モデルのポンコツプリモスがこれから処分しますよ的に置いてあるのを見つける。あの忌まわしき赤いプリモス、クリスティーンだ!!!
アーニーは松田聖子みたくクリスティーンにビビビッときて、デニスに「そんなんガラクタ買うなんて~金をドブにすてるようなもんだわヮヮ~やめときやめとき~」と止めますが、怪しい老人のルベーが言うには「家とかこの車とかみ~んな処分しようとしてたんだわヮヮ~、ちょうどエエわ~これ300ドルで売ろうと思ってたけど持ってけドロボー250ドルに負けたるわ~」とどー見てもぶっ壊れ廃車を売りつけようとしている。ルベーはさらに付け加えるように言う。「前の所有者の弟が急死しちったから手放すことにしたんだ。弟もこの車をこよなく愛していたんだ…」
アーニーは何を言われようとも、誰の意見や親の小言にも耳を貸さずに即決即金でクリスティーンを購入してしまう!
今まで両親に反抗することなくいい子ちゃんだったのに…両親も唖然とする。
大反対され、近くの愛想の悪いダーネルのガレージでクリスティーンを預かってもらいます。 アーニーはガレージに入り浸り寸暇を惜しんでレストアを始める。


みるみるうちにキレイになっていくクリスティーン!! 学校ではデニスを始め男どもは転校生の美女リー(アレクサンドラ・ポール)(髪型やファッションがフラッシュダンス風いかにも80年代っぽい感じ♪)
にはまっている。デニスも彼女に告白するが、「ごめんなさい~ワテシ好きな人おるねん~」とにべつもなく断られてしまう。



アーニーはそんな世間に目もくれずに黙々とクリスティーンの修理に没頭する。いつの間にかメガネっ子からコンタクトに変えたのかすっかりイケメンになっている?!
デニスはアメフトのスタープレーヤーでみんなの注目を受けていた。試合の最中、突如アーニーがすっかりキレイになったクリスティーンで試合会場に乗り入れ、アーニーはしかもリーとツーショットで現れチュッチュッ(^3^)/してやがる! おいらイケメンでいい人なのにどーしてぼくちゃんフラれたのドワッハッハッハッハハハ~
妖怪のせいなのねそうなのね♪じゃなくて、相当なショックを受けて棒立ちのとこへタックルかまされて大ケガを負ってしまう! 数日後アーニーはデニスの見舞いに訪れるが…すっかり性格まで一変している!
モテキまで到来した上におどおどしてたのび太くんじゃなくてやけに強気で自信に満ち溢れている感じだ! ブルーワーカーで鍛えて貧相な身体からオサラバして細マッチョになったわけでもなさそうだ?…
車の登録も親に退学をちらつかせ半ば強引にやってもらったと言う。


すっかり別人28号と化したアーニーはリーとドライブインシアターでデートの真っ最中ラブラブ キスをして服の中に手を入れるアーニーに…「ダメよ~ダメダメ」なリー「何か車に見られているような気がする??」と女性の直感か?第六感か?クリスティーンのことを恐れます!なかなか させてくれないリーにご機嫌ななめなアーニーが外に出た途端…急に運転席の鍵が勝手にロックし、リーはハンバーガーをほおばって待ってたのですが…いきなりルームライトが点いてカーラジオの緑の電光掲示板が怪しく光り、オールディーズナンバーな音楽が流れます。リーが苦しみ出す!
車中の空気が無くなり出したのだ!!



隣に停まってた車の人に助け出してもらい、辛うじて窒息死は免れた。 リーは「クリスティーン(車)とアチきとどっちを選ぶんや~」と詰め寄りますが…アーニーははっきりいってクリスティーン(車)を選びそうです(´・c_・`)

デニス以外にもバディら不良軍団もアーニーとリーのしけこんでいるのを恨めしそうに見ていました。彼等はアーニーがクリスティーンをダーネルのガレージに預けてあることは了承済みで「のび太(アーニー)のくせに生意気だ!!~」と夜中、ガレージに忍び込みクリスティーンをメチャメチャに破壊した挙げ句、シートに糞をするというワチャクチャな悪事をしでかします!

翌日、ストリートファイターⅡのボーナス面の車のようになったクリスティーンに愕然とするアーニー。リーも悲しむが…
「これで良かったと思ってんだろ~このアマ~」みたいな失礼なことを言ってリーを罵倒する! 父親にまで反抗して手を上げる! どんどん素直で人のいいのび太くんから歪んだ粗暴な凶暴な性格に変化していくアーニーくん!まさしく何かに取り憑かれたようです。

夜、再びガレージに訪れたアーニーの前でクリスティーンは「カーズ」の赤い車のようにビヨンビヨン躍動し、ボディーを自ら修復していきます! アーニーはタイムふろしきを持っているわけではありません。
クリスティーンはパッと上向きにライトを点灯させ猛然とガレージから走り出していく! でもアーニーは運転していません!!



クリスティーンは先ずはシートに排便しやがったブーデーのムーニーに襲いかかります!執拗に追いかけ、狭い路地裏に逃げ込んでもボディーをガリガリ削るように入り込んでムーニーを轢き殺す(°Д°)



後日、ムーニーを殺した容疑者としてアーニーが疑われる。車(クリスティーン)は見る影もなくぶっ壊されたはずなのに驚くべきほどキレイに直っている!「君がこんだけ修理したのかい?大した腕前だな~」とボケをかます警部。でもクリスティーン単独の完全犯罪なのでどうすることも出来ないのです(*´-`)

そしてお次はスタンドでたむろっているバディたちにもしっかりお礼参りにクリスティーンは奇襲をかけます!
スタンドの事務所に隠れ潜んでも事務所ごと体当たりしてぶっ壊して雑魚を焼き殺し、大爆発炎上するスタンドから火に包まれてもなおバディを追跡して轢殺する(°Д°)
真っ黒焦げで勝手にダーネルのガレージに帰ってきたクリスティーンに何だ!!こんな真夜中に~とダーネルが怒ってクリスティーンのドアを開けると誰も乗っていない?車内に入って調べると…やはり戸が閉まりダーネルも窒息死させられる!!

大事な愛車のクリスティーンなのにアーニーの運転は段々狂気を秘めた荒っぽい運転になってきます!缶ビールなんかグビグビ呑みながら運転しとります。缶も当然ポイ捨てしちゃう!

クリスティーンに憑かれていると考えたリーとデニスはクリスティーンの破壊を決意します。デニスはクリスティーンの真紅のボディーに10円パンチでギギギギ~と傷をつけアーニーとクリスティーンを夜のガレージに呼び寄せます。

ガレージでデニスはブルドーザーに乗ってクリスティーンを待ち構えてます。
満を持してやって来るクリスティーン!!
クリスティーンはリーを執拗に追いかけます。事務室みたいな小屋に逃げ込むリーになおもぶち当たって突っ込むクリスティーン!! あろうことかドライバーのアーニーはフロントガラスをぶち破って、車外に放り出されます!しかもガラスがぶっ刺さって死んでしまう!! 主を失ってもリーへの殺意を絶やすことなく突進するクリスティーンをブルドーザーで馬乗りに乗っかって潰しにかかる! それでもクリスティーンはオールディーズナンバーの音楽をかけながら動き続け、復元しようとするが…………

すっかり箱のようなスクラップにされたクリスティーン!! どこからともなくオールディーズナンバーが聴こえてくる!と思ったら…作業してるあんちゃんがラジカセ持ってるだけだった(-。-;)

「ロックは嫌いよ…」と呟くリー。


スティーブン・キングの原作を映画化したのと言ったら…「シャイニング」とか様々ございますが、これも珍しく成功した好例じゃないか?と言っても過言ではないかも…アーニー役のキース・ゴードンの変貌ぶりやクリスティーンのカーズばりのコミカルながら恐ろしい動きなどCGが発達する前の特撮SFXの見事な秀逸な作り、
おそらくカーペンターチョイスのオールディーズナンバーのミュージックなど小粋な青春ホラー映画なんじゃないでしょうか(^^)