「これから雪山登山を始めたいけど装備が分からない・・・」という方は多いのではないでしょうか?

今回は私が購入した雪山登山装備の写真などをUPさせて頂きますのでこれから雪山登山装備を検討されている方にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。

※あくまでも私個人のおすすめですので正解ではありません。実際のご購入にはご一緒に山行するリーダーの方・ガイドさんなどのアドバイスを受けるとより確実だと思いますのであくまでも参考としてご覧ください。

※厳冬期の八ヶ岳・谷川岳・日光白根山・赤城山・黒斑山・武尊山・西吾妻山・安達太良山などでの雪山登山を想定しています。

 

 

写真・・・厳冬期の八ヶ岳(赤岳)
 

 

 
 

【一般的な雪山登山装備】

雪山対応の登山靴・アイゼン・アンダーウェア・ベースレイヤー・ミッドレイヤー・アウターウェア(ゴアテックス系のハードシェル)・グローブ・ゲイター(スパッツ)・ストック・ピッケル・サングラス・ゴーグル・ダウンジャケット・ビーコン

 

 

 

【雪山対応の登山靴】

前コバ(つま先側)と後コバ(かかと側)が付いているワンタッチ式アイゼン対応の雪山登山靴

 

(例)

スポルティバの場合は「ネパールエボGTX」「ネパールキューブGTX」「ガッシャブルム」など

スカルパの場合は「モンブランプロGTX」「ファントム」など

モンベルの場合は「アルパインクルーザー2800」「アルパインクルーザー3000」

 

詳しくはこちらのページをご覧頂ければと思います。

 

 

 

【アイゼン】

アイゼンはワンタッチ式の12本爪のものをおすすめします。

緩い傾斜での歩行や凍ったトラバースなどの場合はベルト式でも問題ありませんが強傾斜で前爪を積極的に使用する登攀の場合はアイゼンのガタつきが少なくガッチリと固定できるワンタッチ式アイゼンをおすすめします。

 

 

 

詳しくはこちらのページをご覧頂ければと思います。

 

 

 

 

【レイヤリングについて】

レイヤリングはアンダーウェア・ベースレイヤー・ミッドレイヤー・アウターウェアの4つを基本にすると良いと思います。

温度調整はミッドレイヤーの脱着で調整出来るようなレイヤーリングにすると快適だと思います。

※ホッカイロなどはあくまでも調整・補助的なものとして考えた方が無難です。

※休憩時にはダウンジャケットが必要です。

 

 

【アンダーウェア】

アンダーウェアは保温性と速乾性に優れたものをおすすめします。

行動時も大切ですが休憩時に冷え込むことによるリスクが高いため雪山登山の場合は特にベースレイヤー・ミッドレイヤー・アウターウェアよりも重要だと思います。

※日常用で発熱して保温性の高いものもありますが速乾性も重要な要素のため登山メーカーの製品をおすすめします。

(例)

モンベル「スーパーメリノウールEXP.」

ファイントラック「ドライレイヤーウォーム」

 

 

 

【ベースレイヤー】

アンダーウェアの上に着るベースレイヤーは保温性・速乾性はもちろん動きやすい工夫がされているものが良いと思います。

 

(例)

モンベル「メリノウールプラス」

ファイントラック「メリノスピンサーモ」

パタゴニア「R1」

 

 

 

 

【ミッドレイヤー】

中間着であるミッドレイヤーは行動時において着脱して調整可能なものをおすすめします。

 

(例)

モンベル「クリマAIR」

ファイントラック「ドラウトレイ」

パタゴニア「R2」

ノースフェイス「ジップインバーサミッドジャケット」

 

 

 

 

 

【アウターウェア(ハードシェル)】

アウターウェアは暑い時も寒い時も常に1番外側に着るウェアです。透湿にも優れて丈夫な生地で出来ているGORE-TEX系のハードシェルが必須となります。

アウターウェアとして保温材入り(中綿入り)のものも販売されていますが登山の場合は保温材なし(中綿無し)のものを購入してください。あくまでも温度調整はミッドレイヤーで調整するようなレイヤリングをおすすめします。

 

(例)

モンベル「ストリームパーカ」

ファイントラック「エバーブレスアクロ」

ノースフェイス「フーチャーライト」

 

 

 

 

 

 

【ソックス】

ソックスは登山メーカーの超厚手(極厚手)タイプをおすすめします。

※人によっては日常用の薄い靴下を2枚を履くと靴下と靴下が擦りあって靴擦れの原因になることがあるようです。

(例)

モンベル「メリノウールエクスペディションソックス」

ファイントラック「メリノスピンソックスEXPレギュラー」

 

 

【バラクラバ】

暴風時・極寒時の時にはバラクラバは必携です。

 

(例)

モンベル「ジオラインL.W.バラクラバ」「スーパーメリノウールバラクラバ」

ファイントラック「メリノスピンバラクラバ」

 

 

 

 

【グローブ】

グローブは出来れば2つ以上を用意することをおすすめします。行動時と休憩時ではかなりの温度差があることも多いのでインナーで調整出来るものや別のものがあると快適だと思います。また、グローブが濡れてしまった時の予備にもなります。

 

(例)

モンベル「アルパイングローブ」「アイスクライミンググローブ」

ファイントラック「エバーブレスアルパイングローブ」

ブラックダイヤモンド「トレント」温度域-7℃〜2℃

ブラックダイヤモンド「パーシュート」温度域-12℃〜-1℃

ブラックダイヤモンド「グリセード」温度域-17℃〜-1℃

ブラックダイヤモンド「ソロイスト」温度域-26℃〜-9℃

 

 

 

 

 

【ゲイター(スパッツ)】

ゲイター(スパッツ)は「雪が靴の中に入らないようにするため」と「アイゼンからアウターウェア(パンツのすそ)の破れを防ぐ」ためにも必要な装備です。薄手のものはスリーシーズン用なので買わないでください。雪山登山対応の丈夫な素材のものを購入してください。

 

(例)

モンベル「GORE-TEXアルパインスパッツ」

ブラックダイヤモンド「アルパインゲイター」

ノースフェイス「アルパインロングゲイター」

マムート「ゴアテックスゲイター」

 

 

 

 

【ストックとピッケル(アックス)】

緩い傾斜の時はストック2本(ダブルストック)で歩行し、強傾斜や凍ったトラバースなどの時はピッケル(アックス)を使用する方法をおすすめします。

そのためストックとピッケルはどちらか片方だけではなく両方使うという方法が良いと思います。

 
「緩い傾斜でピッケルを使うか使わないか分からない時」「凍ったトラバースで滑落の危険性がある時」などにおすすめのピッケル
長さ66cm ※1本のみの使用
 
 
雪渓・強傾斜・ミックスルート(岩・アイス)に適しているピッケル(アックス)
長さ53cmまたは48cmを推奨 ※ダブル(2本1組)で使用)
 
 
 
 
【サングラスとゴーグル】
日差しが強い時や氷などから目を守るためにもサングラスとゴーグルは必要です。
私の場合は釣り用のサングラス(偏光グラス)を使用しています。偏光なので光の反射を抑えてくれるので非常に快適です。
ゴーグルは登山メーカーのものでなくても可です。スキー・スノボメーカーのものでも良いと思います。曇りづらい処理をしているものが適していると思います。
 
 
【ダウンジャケット】
休憩時にはダウンジャケットが必要です。
 
 
 
 
【ビーコン】
マムートのBarryvoxを使用しています。
※探索帯域幅70メートル