今日、兄が遊びに来ていてボウイ様の話をしたんだけど(兄も僕程では無いがボウイファン)少し気付いた事があったので書いておく。僕と兄は物心着いた時か ら父が大嫌いだった。母親に暴言や暴力を奮い、偉そうに怒鳴り散らす。息子だから言うが、精神に欠陥のある人間なんだろう。恐怖の対象である父に

怒られない様に顔色を伺いながら生きる。性格にも問題があり友人もいない。仕事をちゃんとしていた事だけが救いだが、そのストレスも家族へと向いていた。 芸術的なセンスも無い。嫌いなスポーツのチームに僕を入れ無理矢理やらせる。僕は格闘技がやりたかったのに。言うと殴られるから黙っていた。

逃避先は漫画や映画。現実を忘れられる一時の時間が幸せだった。そこでボウイ様に一目惚れをするんだけど。彼からは本当に多くの事を学んだ。その品のある 身のこなしや言動。複雑な人生を歩んだが故の成熟した性格。何よりも優しい歌声やその表情。気が付くとCDを集め大ファンになっていた。

僕はボウイ様に理想の父親を重ねていたんだ。今日、父親と口論の後にふと気が付いた。血の繋がった実父を不価値な生き物と蔑んでいる自分。それは心の中で は、父だと認識していない、拒否しているからなんだと。ならば父は?そう、ボウイ様だったんだ。沢山の事を教えてくれた尊敬する人間。

デヴィッド・ボウイこそが僕の父親だったんだ。そうして、心のバランスを取っていたんだ!と。だから、こんなに寂しく哀しい喪失感が続くのか。空を見て泣 いてしまうのか・・。実父が亡くなっても僕の反応は薄いだろう。むしろ、ここには書けない感情も沢山ある。今は精神も図太くなってしまったので、

何かにすがらなくても平気になった。過去の恋愛も彼女には依存していない。寂しい大人だとも思うが、自分では気に入っている。ただ、父親にはなれないだろ うな。そういった部分がかなり欠落してる。ボウイ様の様に素晴らしい人生は送れないだろう。しかし、少しでも良い人生を送る為に努力し

真摯に生きていこう。それがボウイ様の息子の一人としての責任でもある。頑張ろう。 因みに、hideは兄であり写し見であったと感じる。潔癖に父に理想 を求めてるのに対し、hideは駄目な部分も愛せるというのがおかしいねw 今は心から愛するミュージシャンがいるので、精神的には幸せです。終