こんにちは。(-^□^-)

まさに閑散相場。値動きもなく売買をみんなが控えている感じですね。

こんな時、私は出かけてしまいます。見ていても仕方が無いですし、
方向性の無いときに無理に取引する必要はありません。
エッジが高いときにエントリーする方が確実に勝率は上がります。
今日は、ランチをしてから姫路城を見てきました。



さて、『リスク指標』も3つ目となり今回は“ベガ”を説明させて頂きます。


その前に、前回の“ガンマ”のおさらいをしておきましょう。

ガンマとは?

原資産の価格変動に対する、デルタの変動率。

でしたね。

原資産である日経225が上昇していくと“デルタ”がどう変化するのか?
を表す指標でした。



今回の“ベガ”ですが、ザックリと言いますと

IV(インプライド・ボラティリティ)の変動に対する、オプション価格の変動率。

分かりやすく言いますと、
ボラティリティが変化した時にオプションのプレミアムがどれだけ動くのか
と表す指標になります。


今まで、解説した“デルタ・ガンマ”それから次回解説する“セータ”はすべて
『原資産』

である日経225の変動によるものでしたが、

今回の“ベガ”は 
第8回 で軽く説明しましたボラティリティの変化による指標になります。

では、IV(インプライド・ボラティリティ)とは?
ですが、簡単に言いますと

価格の変動率という事になります。


原資産である日経225が上か下かに大きく動けばIVは上がりますし、
値動きがなければIVは低下します。

ようは、オプションのプレミアムから将来の変動率を予測するものになります。

例えば、
IVが25%の意味ですが、IVは年率で表示されていまして、

「1年後までに今の価格より上下に25%変動する確率が約70パーセントである。」


と言う意味になります。

例えば、日経平均が17000円だったとしてIVが25%だったとします。

すると、
1年後までに上は21250円下は12750円の間に収まる確率が70%である。

という事になります。


※ちなみに“ボラティリティ”にはIVともう1つありまして
HV(ヒストリカル・ボラティリティ)があります。
IVが将来の変動率を表すのに対してHVは
「過去のデーターに基づいて算出した指標」

になります。



“ベガ”はそのIVの数値が1%変化するとオプションのプレミアムがいくら変化するのかを表します。


下図をご覧ください。




赤線のところの“ベガ”の数字が16.160となっています。

こちらは、IVが1%上昇するとオプションプレミアムが16.16上昇する
と言う意味になります。


特徴として

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“ベガ”はコール・プットともに正(プラス)の値を表します。

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ATM付近のボラティリティの変動の影響が一番大きく、
離れていくほどベガの値は小さくなっていきます。

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満期日までの期間が長いほどベガの値は大きくなり、
短い期間よりもボラティリティの変動の影響を強く受けます。

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オプション・プレミアムはボラティリティに影響されますので
“ベガ”は重要な指標になります。

ザッと説明させて頂きましたがお分かり頂けましたでしょうか?

他の指標とは違い日経225が上がれば同じく上がる。
と言ったものではありませんので注意が必要です。

こういった指標はオプションならではですね。

オプショントレーダーはボラティリティを注視しています。
ある意味チャートよりも大事になるかもしれませんね。
現在の様にIVが低い値なのは
『もうすぐどちらかに大きく動く前触れなのかも?』

などと考えてしまいますね。

この数値などを踏まえて取るべきポジションを考えていくわけです。


次回は、『セータ (θ)』について解説させて頂きます。

今回もご覧頂ありがとうございました。


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