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🍀🍀積善と陰徳のすすめ🌸🌸

「和語陰隲録意訳(わごいんしつろくいやく)」より
(「了凡」が子ども「天啓」のために書き残した書を和訳したもの)


明の時代、袁了凡(えん りょうぼん)という男がいた。

幼くして父を亡くし、貧しい暮らしの中、母親に女手一つで育てられた。

了凡は科挙と呼ばれる超難関の国家試験に挑んでいた。

それに合格し、官僚になって親孝行したいと思っていたのだ。

競争倍率が2,000倍とも3,000倍ともいわれたその試験に、了凡は毎年落ち続けた。

見かねた母親が「あなたの父は医者だった。あなたも医者になりなさい」とアドバイスした。

了凡はそれを受け入れ、医者への道を志すことにした。

ある日、了凡はたまたま立ち寄ったお寺で易者を名乗る老人と出会った。

老人は了凡を占った。

「そなたは科挙に合格し、

最初はどこそこの地方の役人になり、
次にとこそこの知事になり、

最後は中央に戻って高い位の官僚になるが、53歳で病死する。

生涯、子どもには恵まれないな」

等々、あまりにも詳細な内容だったので、

彼は母親を説得し、再び科挙に挑んだ。

翌年、見事科挙に合格した。

その後の人生も、あの老人が言った通りに進んでいった。

彼は「人生と言うものはすでに天命によって定められてい」と悟った。

ある地方の役人をしていた時、

古くからの友人が僧侶をしている禅寺に立ち寄った。

2人は、夜を徹して飲み明かした。

その時、了凡は昔自分を占った易者の話をし、

「運命というものはどうも定まっているようだ」

と話した。

それを聞いた旧友の禅僧は笑った。

「確かに天命によって人の一生は定まっている。

ただ、その天命の通りに生きるのは凡人だけだ。

本当の成功者と極悪人は
それぞれ善悪の強さに引かれて、天命とは異なる人生になる。

これから話す修行をすれば天命は変えられる」

と話した。

禅僧が了凡に進薦めた修行は「積善」であった。

小さなことでもいいから、善なる行いを日々積み重ねるということだ。

その際、守らなければならないルールが1つあった。

それが「陰徳」だ。

善行起こしたとき、それを人に自慢したり、「これ見よがし」にするのではなく、

密かに、黙々とやれ、ということである。

善行はカウントされる。

一日の中で世のため、人のために善行を一つしたら「一膳」、三つしたら「三善」となる。

もしここで二つ悪い行いをしたら、

たとえば、誰かの悪口を言ったり、約束をすっぽかしたりすると、

「三善 マイナス 二悪」で、その日の善行は「一善」ということになる。

了凡は、毎日善行を数え上げて、
10年かけて、三千善もの善行を積み上げた。

すると妻との間に子供を授かった。

名前を、「天啓」名付けた。

その後、了凡は79歳まで生きて天寿を全うしたんだそうです。


(「みやざき中央新聞」より)

ちなみに、徳や悪にも点数があって、
公共性の高い活動に募金するは「十善」、人の命を助けたら「百善」、

親不孝は「十悪」、暴力をふるうは「五十悪」だそうです。

また、この本には、積善をした例がたくさん載っていて、

全ての人に共通しているのは、

自分よりも、
子や孫に、子孫にいいことが起こっているということです。

「積善(せきぜん)の家に余慶(よけい)あり」

という言葉がありますが、元はここから来てるんじゃないですかね。

天命をも変えてしまう「積善」
それも「陰徳」で行う。

「宇宙貯金」や、「徳積み」も同じですね。

大事にしてゆきたいですね。積善、陰徳のすすめ