地震や火災の時、なぜ人は逃げ遅れるのか。周りに人がいるほど無意識に安心してしまい「まだ大丈夫そう・・・」と思い、逃げ遅れるのだと言う。自分の大事な命は自分の判断で守らなければならない訳で、ふとトレードの世界とダブって見えた。
含み益が増えて気分が盛り上がっている時や高値追いをした直後に突如訪れる大暴落。慌てて逃げようとしても、そこは既に皆が危険に気付いてしまった時である。すぐに売り抜けられば良いが、特別売り気配に至ってしまえば売ることさえままならない。狼狽売りはまさしくパニック状態であり、災害での人の行動と同じに思えた。
実際、大地震や火事を経験した人は避難や対策について万全を記すことが出来るが、その経験がなかったり、もしくは慣れてしまって同様すらしない人は万一の大災害(大暴落)に気付くのが遅くなってしまうのではないだろうか。
もちろん何事もなく上昇が続けば「取り越し苦労」となり「なにをビビってんの?」と笑われるかも知れない。また過去に相当の利益があり、一度の特別売り気配程度では動じない人なら気にもしないかも知れない。
しかしその蓄えもなく、ましてや予算が限られているならば、笑われる覚悟でも早めの利確を優先しなければならないように思えた。
先月、トレード初日の利益は¥2,200。自分でもショボいと思った。次の日、万単位の利益を追って、結果万単位の損失を出した。その後、「まだ上がるかも、戻すかも」と下がり相場で持ち越しもした。結果は最悪だった。最初の甘い考えが大事故に繋がったように思える。ちなみに過去の取引を2~3ティックで売り抜けていれば8割を越える勝率だった。これを知って愕然とした。10数万円の損失どころか利益が出ていたのである。もちろんタラレバだが、銘柄選びや入るタイミングよりも自らの「欲」が損失を生み出していたことに気付いた。
そのデータにより、今は+¥1,000でもショボいと思わずに胸を張って「勝ちは勝ち」と思うようにしている。価値観や目標利益幅は人による異なる訳だし誰のための取引でもない。
「そんな考えじゃ株では食えないよ」と言われても、当面はある程度の利幅を得たと思えるのなら早めに売り抜けておくに越したことはないと思う。ロスカットさえ出来ない、特別売り気配はもうこりごりだから・・・。