アカデミー賞の前哨戦、ゴールデン・グローブ賞で「硫黄島からの手紙」が外国語映画賞を受賞した。そう、全編日本語のこの映画を監督したクリント・イーストウッドは壇上で「主演した渡辺謙に敬意を払う」と答えたそうだ。その渡辺謙が撮影中手放さなかった本が梯 久美子著「散るぞ悲しき」だ。自分はこの本を映画を観た後に読んだが、栗林忠道という人物の人柄、奥深さ、頭脳明晰な所、アメリカ留学経験がある栗林が最も戦いたくない相手と戦う時、徹底的に合理的な戦術を取り米国を苦しめたという事実
もし、当時物資等が逼迫しておらず栗林の思い描いた地下要塞が完成していたら・・・東京大空襲・原爆投下ようなの大量虐殺行為を阻止・軽減出来ていたかもという歴史のifを感じずにはいられない。まだ映画を観てない人がいるなら、是非この本を先に読むことをお勧めしたい。読後、映画を観るといかに渡辺謙がこの本から人物像をふくらましていったかがよくわかる。そして、脚本にも参加しこの本に記載されているエピソードを付け加えた事を知ってもらいたい。
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