そろソロ一歩 -116ページ目

そろソロ一歩

ブログタイトルの“そろソロ一歩”とは、遅ればせながら人生の再スタートで一歩を踏み出そうという気持ちを込めました。
そして、日頃単独行動が多いため「単独=ソロ」という意味合いもあります。

98年6月にレンゲツツジを見に母と甘利山に登った。

その時はレンゲツツジは見られたものの、周囲はガスって富士山を見ることはできなかった。

富士山をバックにしたレンゲツツジ咲く甘利山の景色を実際に見てみたいが、梅雨のこの時期はなかなか好天に恵まれない。

そんな思いを抱きつつ月日は流れ‥。


今年に入ってようやくレンゲツツジの花期と好天のタイミングで訪れることができそうだ。

15年ぶりの再訪。

今回も母を連れて行くことにし、私だけ千頭星山まで足を延ばすことにした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


早朝、自宅を車で出発。

中央道の韮崎ICから市街を通過して釜無川に架かる船山橋を渡る。

橋を渡った先で右折して県道に入ると、甘利山登山口の広河原までは県道を一本道。

天気は晴れの予報なのだが、空は灰色の雲が広がっている。

果たして富士山は見えるのだろうか。


甘利沢沿いから離れて九十九折りの山道を上ると、下ってくる一般車と次々にすれ違う。

こんな早い時間にもう下山?といぶかしく思ったが、たぶん早朝の富士山を撮り終えて帰るところなのだろう。

山岳写真を撮るカメラマンは日中にはあまり動かないことが多い。


登山口の広河原にある市営のグリーンロッジ駐車場に着き、整理員の指示に従って車をとめる。

平日ということもあり、車は多めながらも充分余裕はある。

次々に出発していくハイカーたちにせかされるように身支度を急ぐ。

時間は9時少し前と普段の山行からすれば出発時間はかなり遅い。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


駐車場東端から登山道に入ると、つつじ苑の売店周囲には満開のレンゲツツジが出迎えてくれた。

ちょうど最盛期に当たったようで、山頂群生地に期待が持てる。

樹林帯をひと登りして三角点と東屋のある経塚を見送り、道標に従って山頂への道を登っていくと、レンゲツツジがちらほら見られるようになった。


13AO-0002
広河原の「つつじ苑」の売店と道標


緩斜面になって山頂一角に出ると、待望のレンゲツツジ群落が広がっていた。

背景には櫛形山やこれから目指す千頭星山のたおかな姿も見える。

15万株とも言われるレンゲツツジが広がる中を穏やかに山頂に向かう。

鹿の食害を防ぐためのネット柵が少々目障りだ。

行きかうハイカーは少ないためのんびりと花を観賞できる。

ふと山頂手前の窪地から東に目を向けると、雲が取り払われて富士山の姿が富士山

今日は空模様からして富士山を望むことは厳しいかなと思ったが、これば望外の喜びだった。

ウキウキした気持ちで広々とした山頂に到着。


13AO-0007
甘利山山頂付近のレンゲツツジ群生地より千頭星山を望む


13AO-0018
甘利山山頂付近のレンゲツツジ群生地より富士山を望む


13AO-0027
甘利山山頂のレンゲツツジ群生地より千頭星山を望む


13AO-0029
甘利山山頂に咲くレンゲツツジ


周りをレンゲツツジに囲まれて、母と弁当を食べながら休憩。

母にはここで待ってもらい、1人で千頭星山に向かう。

コースタコースタイムは往復3時間半ほど。

かなり待たせる思うが、これだけのレンゲツツジを観賞しながらだとそんなに退屈はしないだろう。

とは言え、なるべく急いで行くことにする。


山頂から汁垂を経て登山口駐車場に戻る道を右に分け、奥甘利山を経て千頭星山へ向かう道に入る。

甘利山まではそこそこ人で賑わっていたが、千頭星山まで足を延ばす人は少なく静かな雰囲気が漂う。

一旦下ってから登り返すと奥甘利山山頂への分岐があり、右手にひと登りして山頂に達する。

小広く開けた場所で、富士山の方角に展望が開けている。


13AO-0037
奥甘利山山頂より富士山を望む


奥甘利山から大西峰まではカラマツやシラビソの鬱蒼とした樹林帯で、それらの枝にサルオガセが垂れ下がっているのを見たりする。

サルオガセを見ると南アルプスの樹林帯らしいと思ってしまう。

考えてみればこの付近も南アルプスの一角と言っていいだろう。

カラマツの幹にはシカの食害を防ぐためらしい樹脂カバーが巻かれている。

何人か追い抜いて大西峰へ。

登山道はピークを通らず、右に御所山を経て青木鉱泉へ下る道の分岐点になっている。


13AO-0041
大西峰の御所山・青木鉱泉分岐


大西峰でコースは西から南に変わる。

樹林を抜けてササ原が広がる開けた尾根に出た。数人の登山者が食事しながら休憩しているが、それに相応しい適地だろう。

何しろ左に富士山がスッキリと望めるのだから。

私もここでのんびりしたいところだが、母を待たせるわけにもいかない。

目の前のこんもりとした千頭星山の山頂に向けて足を速める。

ササ原から山頂への登りの途中、西側の樹間に鳳凰三山、振り返ると山頂部をレンゲツツジのオレンジで染めた甘利山が望まれた。


13AO-0042
大西峰~千頭星山間より千頭星山山頂部を望む


13AO-0045
大西峰~千頭星山間より富士山を望む


13AO-0051
千頭星山山頂付近のサルオガセ


千頭星山山頂に着く。樹林に囲まれて展望のない静かな空間だ。

誰もいないので三脚を立てて記念写真を撮る。

しばらくして途中で抜いた登山者が到着する。

登山道は先に延びていて鳳凰三山の登山道に合流するが、ほとんどの人がここで引き返している。

2人の男女がこの先に眺めの良い場所があるらしいと先に進んでいった。

行ってみたい気もするが、待ちくたびれているであろう母のことを考えて引き返すことにした。


13AO-0053
千頭星山山頂


13AO-0059
千頭星山山頂付近より鳳凰三山・地蔵岳を望む


13AO-0061
大西峰付近のカラマツ林


13AO-0066
甘利山~奥甘利山間より甘利山山頂部と富士山(右奥)を望む


13AO-0070
甘利山~奥甘利山間に咲くズミ


13AO-0074
甘利山山頂


往路をたどって甘利山に戻ると、母は山頂から少し下った広場のベンチにいた。

ちょうどお昼時なので、周りのハイカーはのんびりランチタイム。

私も母と軽く食べながら休憩。

空は相変わらず曇りがちで、雲間から時折り青空がのぞく程度。

できればスッキリ晴れてほしいところだ。


13AO-0081
甘利山山頂付近のレンゲツツジ群生地より富士山を望む


13AO-0083
甘利山山頂付近のレンゲツツジ群生地より富士山を望む


山頂を後にレンゲツツジの群生地を下っていると、ジャージを着た小学生の団体がいて賑わっていた。

地元の学校登山で来ているようだ。行き交うたびに「コンニチワ」と挨拶してくる。

1人2人ならまだいいが、これほど大勢だと(苦笑)。

山では他の登山者にちゃんと挨拶しなさいと教育されているのだろう。


13AO-0085
広河原の甘利山周登山口駐車場


帰りは経塚の三角点を経由せずに直に登山口に下るコースをとり、13時半頃に出発点の登山口駐車場に戻った。

天気はイマイチだったが、レンゲツツジの群落と富士山も眺められたことだし、千頭星山も雰囲気があって好ましい山だった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


帰りは「武田乃郷・白山温泉」に寄って一浴し、韮崎市街の「水琴茶堂・韮崎店」で食事をして、道の駅「にらさき」で土産を買ったりした。

まあ、母は道の駅で買い物するのが大好きなのである(笑)。


韮崎ICから中央道に入り、その日の夕方に帰宅。

15年ぶりの甘利山のレンゲツツジを堪能し、プラスアルファで千頭星山へ手頃なハイキングを楽しんだ初夏の贅沢な1日だった。


13AO-0086
「武田乃郷 白山温泉」


[山行日:2013年6日18日]


[コースタイム]

広河原(甘利山グリーンロッジ駐車場)8:50→経塚8:55→甘利山9:20~9:35→奥甘利山10:00~10:05→大西峰(御所山・青木鉱泉分岐)10:50→千頭星山11:20~11:30→大西裏(御所山・青木鉱泉分岐)11:50→奥甘利山12:15→甘利山12:50→広河原(甘利山グリーンロッジ駐車場)13:25