夜のとばりの物語(2010年 フランス)
監督:ミッシェル・オスロ

「キリクと魔女」のフランスアニメーション界の鬼才ミッシェル・オスロ監督の新作。
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街中にある古びた映画館で、映写技師と好奇心旺盛な少年と少女が作る6編の愛の物語。一人の青年を愛した姉妹を描く「狼男」、都の守り神の生贄として選ばれた美しい娘を愛してしまった青年を描く「黄金の都と選ばれし者」等、切り絵で作られた独特の雰囲気と圧倒的な色彩美で綴る。
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今週の月曜日に久しぶりに映画館に足を運びました。ポカンと一人の時間が急にできたので、映画館で上映中の作品をチェックしたところ、ミッシェル・オスロの新作があったので選びました。2Dも上映していたのですが、迷わず3Dの吹替版を選びました。監督独特の色彩美を楽しむのに字幕は邪魔でしょう! 3Dも監督自ら提案したこともあって、切り絵的な立体感を楽しませてもらいました。お話どうのこうのというより、その世界観にいつまでも浸っていたい、そんな映画でした。我が家では「キリクと魔女」が人気でしたが、前作「アズールとアスマール」を観てないので機会を見つけて観ようと思います。

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突然みんなが恋しくて(2011年 フランス)
監督:ジェニファー・デヴォルデール
出演:メラニー・ロラン、ミッシェル・ブラン

メラニー・ロランの新作ということで、レンタルしました。
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60歳になった父親エリは、新しい妻との間に3人目の子供ができることを娘たちに告げる。それぞれ違う母親を持つ二人の姉妹は戸惑いを隠しきれない。不妊症で悩んでいる長女はショックを受け、父のせいでいつも恋愛が上手くいかない次女は怒り心頭に・・・

ま、映画はフランスっぽくて雰囲気はありますね。
それより、フランス人、うーん、かないませんね・・・。妻を三人変えながらも、皆で食事をする。何だかんだと喧嘩しながら、生活を共にする。人生楽しむことを第一に考えてますよね。日本人は、ジメジメしててダメだ。楽しみ方もなーんか定型があってダメだ。もっと独自性があって、日本人らしい楽しみ方を上手く見つけたいのですが、難しいですねぇ・・・。友達と数人で映画を観てから、寿司屋でアーだコーだ言い合いたいですねぇ!
父と娘の関係は、これもまたまた難しいですねぇ。一緒に映画観に行って、アーだコーだ言い合いたいですねぇ。アーだ、コーだ、うるさいって煙たがられるんでしょうね! 失礼しました!
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ゾンビランド(2009年 アメリカ)
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン

ある日突然謎の新型ウィルスによりゾンビが溢れかえった世界を、4人の男女が大陸横断しながら生き延びていく姿をブラック・ユーモアたっぷりに描く。
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世界は突然何の前触れもなくゾンビに溢れかえってしまう。そんな中、テキサスに住む引きこもりの大学生コロンバスは、独自に編み出した32のルールを駆使して何とか生き延びていた。ある日、ゾンビ退治に執念を燃やすタフガイ、タラハシーと出会い、行動を共にする。そして2人はスーパーウィチタとリトルロックという姉妹に出会うが・・・・
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青春コメディ映画かな、ゾンビ映画じゃない感じがしました。映画館で大勢でワーキャー言いながら楽しむ映画ですね。一人で部屋でニヒヒと楽しむにはちと無理があって難しい。そういうのには「ショーン・オブ・デッド」なんかの方がピッタリきますね。まず、足が早い系のゾンビはなんか嘘っぽくて嫌です。ゆっくりだけど、逃げてる方が転けたりして、ジワジワ追い詰められるのが楽しいんです。どうしてもゾンビに見えませんでした。やっぱりスピード感がないとダメなんですかねぇ・・・・
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シコふんじゃった(1991年。日本)
監督:周防 正行
出演:本木 雅弘 、竹中直人、柄本明

子供に観せようと、久しぶりに観ました。
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大学卒業に必要な単位と引き換えに、廃部寸前の相撲部の試合に出るハメになった大学生の秋平。相撲部員は一度も試合に勝ったことのない8年生の清水一人だけ・・・。とにかく試合に出れる人数を掻き集めることから始める二人だが・・・。

もう20年以上も前の映画なんですね。でも全然色褪せていない、今観ても、何回観ても楽しめる、こういうのが娯楽映画ですね。本当に安定感というか、安心感というか、素晴らしいです。子供達も竹中直人の演技に抱腹絶倒でした。これくらいの水準はハリウッドでも難しいと思います。誰が観ても楽しめる、そういう映画が本当に少ないですね。日本映画(だけでもありませんが)の格差を痛感いたします。

ミスター・ノーバディ(2009年 フランス・ドイツ・ベルギー・カナダ)
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演:ジャレッド・レトー、サラ・ポーリー

奇才ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が13年ぶりに撮りあげたSFドラマ。
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西暦2092年。人が死ぬことのない世界。そこで死を迎える最後の一人となった118歳の老人ニモ。世界中が注目する中、インタビューに応えながら、怪しげな記憶を辿り、9歳の頃から自分が今まで取ってきた様々な選択を思い返していく・・・
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ジャコ・ヴァン・ドルマル監督は大好きな監督さんです。「トト・ザ・ヒーロー」でも描いていましたが、自分が取った選択、取ったであろう選択、無理矢理取らされた選択により、人生が大きく変わっていく様を描くのが彼の好みなのです。バタフライ・エフェクト現象により大きく舵が変わっていく様を、怪しげな老人の記憶を辿りながら、何度も修復し、後悔し、分岐していき、複雑になっていきますが、心配せず身を任せていれば大丈夫です。
今回は彼の処女作である短編「窓から身を乗り出すな」がベースになっているのは間違いないと思いますが、独特な演出、編集により、彼の映画たちが頭の中で混ざり合って一本の映画になっていくような気がします。奇才、という言葉がピッタリくる監督さんですね。昔、海遊館でのヨーロッパ映画祭で来日された時に見にいきましたが、とても優しそうな人柄だったのを覚えています。(快く握手にもおうじてくれたし)彼の映画にずっと流れている眼差しに共通しているのを感じます。もうちょっと短くていいので、もう少し沢山撮って欲しいですね。次は何年後だろうか・・・
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