HideQの秘かな愉しみ -25ページ目
おとなのけんか(2011年 フランス/ドイツ/ポーランド)
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー
ロマン・ポランスキー監督が4人の豪華キャストで描く、人気舞台劇の映画化。
ニューヨーク、ブルックリン。11歳の子供同士が喧嘩し、片方が前歯をおる怪我を負ってしまう。怪我を負わせた方の両親が、相手の家に謝罪に訪れ、和解の話し合いが行われる。話し合いは冷静で友好的に終了したかのように思えたが、少しずつお互いの感情にずれが生じ始め・・・
ロマン・ポランスキーはやっぱり好きな監督さんの一人で、マイベスト7の「水の中のナイフ」のような、緊張感あふれる密室劇が上手ですね。「死と処女」なんかも面白かった。今回もまさにその延長線上にある映画でした。どうしても役者バトル的な様相は否めませんが、身近なテーマ(子供のけんか)だけに、緊張感もリアルでしたね。特に人が殺されたりするような雰囲気は一切ないのにもかかわらず、一触即発で何かが崩壊しそうな緊張感をずっとキープしている演出が面白いです。こういうこじんまりとした映画は好きですね。
あの場面の中にいたらイライラっとするの間違いないですね。多分、僕はケイト・ウィンスレットの立ち位置にいてると思います。で、ジョディ・フォスターにイライラすることでしょう! きっと、ここが帰る場所(2011年 イタリア/フランス/アイルランド)
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:ショーン・ペン、フランシス・マクドーマンド
「イル・ディーヴォ」で2008年のカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したソレンティーノ監督が、映画祭で意気投合したショーン・ペンと交わした約束通り、2人で撮りあげた異色のロード・ムービー。
ほぼ引退状態のロックスター、シャイアン。ダブリンの豪邸で消防士の妻ジェーンと半隠居生活を送っていた。ある日、30年近く疎遠になっていた父の危篤の知らせが届く。飛行機の嫌いなシャイアンは、船でアメリカに向かうが案の定臨終に間に合わず。父の遺品から、ナチのSS隊員を生涯追い続けたことを知ると、そのまま旅にでるシャイアンだったが・・・
まず、このショーン・ペンの写真を見せられて観ないわけにはいきませんね。この風貌と同じく映画も大変エキセントリックな感じでしたが、何故か嫌味がなく、素直に面白かったです。話がどこに向かって行くのか不安にもなりましたが、それがロードムービーって奴ですね。久し振りに独特な雰囲気の映画を観た、という気にさせてもらいました。画もとても良かったですし、役者も良かったです。特にウェイトレス役のケリー・コンドンが、とても可愛かった。小学生の同級生のような親近感が湧きました。
でも、癖のある映画なので、オススメとまではいきません。僕は好きでしたが・・・。あと、デヴィット・バーンが本人役で出てましたよ。 カリフォルニア・ドールズ(1981年 アメリカ)
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン
二人の女子プロレスラーと、老マネージャーがプロレス界で人気レスラーになるため必死に努力しながら旅をする姿を描く。骨太な男達の物語を描いてきたロバート・アルドリッチ監督の遺作。
女子プロレスラーの美人タッグチーム「カリフォルニア・ドールズ」。勝ったり負けたりしながら地方のプロレス会場を渡り歩く毎日。彼女たちを引き連れるのはマネージャーのハリー。プロモーターにファイトマネーを抜かれたり、大きな会場で試合できるよう掛け合ったり、会場を盛り上げるのに一役買ったり、ドライバーをしたりと大忙しだが、人気レスラーにならないとその生活はかなり厳しいものだった。3人は旅をしながら強くなり、少しずつ人気も出てくる。そして大会場での試合のセミファイナルの試合が未決定なことを知ると、大勝負に打って出る決意をする。
何と言ってもピーター・フォーク演じるハリーが素晴らしくいい。マネージャーであり、父親であり、男であり、親友であり、セコかったり、いかさまギャンブルをしたりしながらも、プロレスではあくまで勝負を大事にする。寂れた哀愁を漂わせながら、勝負にかける熱意もある。素晴らしい役ですね。そして二人のプロレスラーも、天性の強さだけではなく、過酷な生活を通して精神的にも成長して行く姿を応援せずにはいられません。
漢ですね、うん女子プロなのに漢。僕は90年代の全日本でプロレスに魅了されたので、アメリカンプロレスは全然ダメなんですが、アメリカ人ってプロレスなんて分かっちゃいない、なんて大きな誤解をしていました。「レスラー」にしろ、「カリフォルニアドールズ」にしろ、プロレス魂を凄く感じました。ただ、ワイワイ楽しむだけのもの、の裏側で試合相手だけでなく、レフリーとも、観客とも、プロモーターとも、戦わないといけません、そしてこの世界で生き抜かないといけません。この映画はこの世界で生き抜くことの難しさをとても上手に真摯に描いてます。不器用だけど、スマートでないとダメ、キレイゴトだけでは食っていけない。そしてそこに戦いがないといけない。但し、一握りのユーモアを添えて!
「プロレスは、試合相手がいて、レフリーがいて、観客がいて、初めて始まるものだ」というプロレスラーの言葉をひしひしと感じました。
ジャッキーとプロレスの話になるとついつい熱くなってしまいますね。
アルドリッチの遺作が女子プロレスというのも非常に面白いのですが、ここからのウーマンリブを感じながらもあくまでも人間の弱さ、そして強さを描ききった一貫したその姿勢は賞賛に価します。
この映画、大変オススメしたいのですがDVD化されていないとのこと。
ここでのブログの繋がりに大変感謝しながらレイトショーを楽しみました。 レ・ミゼラブル(2012年 アメリカ)
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ
ビクトル・ユーゴーの小説をミュージカル化し、世界各国で大ヒットした「レ・ミゼラブル」を「英国王のスピーチ」でアカデミー賞監督賞を受賞したトム・フーパーが映画化。
妹の子供のためにパンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャン。仮出所の身で凍えていた彼を助けてくれた教会で再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受け改心する。仮出所のため月に一度出頭しなければならなかったが、名を変え、真面目に働き、工場長と市長にまでなった彼の元に、ジャン・バルジャンを追っていた法に厳格な警察所長が訪れるのだった。
年明けにバッドマンみて、アン・ハサウェイが可愛かったので、その流れで観に行きました。
ミュージカル映画にはいい作品が沢山ありますね。「サウンド・オブ・ミュージック」「チキチキ・バンバン」、最近では「ヘアスプレー」なんかもよかったですが、映画ファンでなくてミュージカル映画を観る男の人ってどれ位いるのでしょうかね。こうやってアカデミー賞ノミネートや、いろんな賞を獲ったりすると、やはり注目度が違うのでしょうね。今回、家族4人で鑑賞しに行きましたが、久し振りに満員の映画館でした。やっぱり映画館が満員になると何故か嬉しいです。昔は立見とか大変でしたが、今はきちんと鑑賞できますし、いいことですね!
映画は良かったです。一流のエンターテインメントでした。撮影と同時録音とのことでライブ感、緊張感が溢れていました。そして舞台では表現できない壮大な雰囲気。超有名舞台の映画化だけに舞台に負けない臨場感を出そうというスタッフ、キャストの意気込みを感じました。ミュージカルで涙したのは初めてかなぁ。大画面で是非! 007スカイフォール(2012年 イギリス、アメリカ)
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・グレイク、ハビエル・バルデム、ジュディ・デンチ
007誕生50周年記念作となる通算23作目にして、史上初のアカデミー賞受賞監督のサム・メンデスが演出。正統派アクションスパイ大作!
NATOが世界中に送りこんでいるスパイのリストが何者かに盗まれた。リストを取り戻すため犯人を追い詰めたジェームズ・ボンドだが、あと一歩のところで失敗に終わり自らも瀕死の重傷を追ってしまう。そんな中、イギリスのMI6の本部が爆破されてしまう事件が。MI6の威信と、存続を賭けてジェームス・ボンドが立ち上がる!
お正月に劇場一作目として選びました。子供を置いて夫婦でレイトショー。妻は007だから、とか言いながら服を選んでました。σ(^_^;)
今回の007は非常に評判がいいですね。超人過ぎない感じがいいかな、と思います。最近のアクション映画もCGなんかで見せられるとウンザリしますが、正統派としてアクションたるもの、という感じでスタントで見せてくれたところがいいですね(多分・・・)。ユーモアはもう少しあってもいいですが、難しいところですね。今回は大衆向けというよりボンドファン向けな趣もありましたし、監督もかなりセンスを気にしていたのではないかと思います。ボンド感、みたいな。
悪役のハビエル・バルデムは、悪くないのですが、ノーカントリーの殺人鬼の方が怖かったですね。今回は、何と言ってもジュディ・デンチのための映画でしたね。デンチMの大フィナーレ。まさかのボンドガールでした。
それと、ダニエルボンドは嫌いじゃないです。歴代の中では最もスパイらしい感じがします。映画を観終わった後はいつもの猫背を何故か真っ直ぐにして帰りました。そういう影響力のあるキャラクターですね、Mrボンドは! 
