【前置】
去年の暮れにスマートウォッチを購入しまして、これがアナログ時計なのですが、スマホと連携して、歩数、睡眠時間のログを取り、目覚ましをしてくれるシンプルなものです。
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・・・で、歩数ですが、これを視覚化されると、この国での生活の凄まじさがよくわかります。・・・全然、歩きません。毎日、安全上の理由から運転手付きの車でドアtoドア、会社でも経理なのでデスクワーク。1日2千歩いきません。一念発起して、毎週ゴルフはカートを使わず、ジムでのランニングも始めました。先日は、初めて、40分間、時速7.5kmで5km走り、心地いい疲労感で家に帰りました。
ちょっと疲れたのですが、映画も観ないといけないと、ちょっと短めのものを探して観たのがこの映画。


世界の果ての通学路(フランス 2012年)
監督:パスカル・プリッソン

危険な道程を毎日何時間もかけて学校に通う子供たちの通学風景を撮った驚きと感動のドキュメンタリー。本人たち、そして家族の想い、教育の意義を訴える。
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【ストーリー】
4つの地域で、質素な暮らしをしながらも、学校に通えることに希望を見出す子供たちがいる。教育が唯一、貧困から抜け出す術だと理解する彼らは、学校までの過酷な道程を毎日駆け抜けていく。

①ケニア ジャクソン君 11歳
毎日、片道15km 2時間
妹を連れて、危険な象の群れを避けながらサバンナを走りぬきます。毎年4、5人の子供が象に襲われて亡くなっている。
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②アルゼンチン カルロス君 11歳
毎日 片道18km 1時間半
妹を連れて馬のキベリトに乗っての通学。足場の悪い瓦礫の山を通えるのも冷静沈着なキベリトのおかげだ。
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③モロッコ ザビラちゃん 12歳
毎週 片道22km 4時間
イスラム教の彼女の村では女性は教育を受けさせてもらえず、彼女が初めて学校に行くことになる世代。市場で交換するための鶏も持ちながら出発。
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④インド サミュエル 13歳
片道4km 1時間15分
生まれつき両手両足が麻痺して体が不自由なサミュエルを、幼い弟2人が急ごしらえのオンボロ車椅子を押しながら通います。
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【感想】
・・・・自分が恥ずかしい。ジャクソン君が妹と毎日通学しているのが、これ正に時速7.5kmですね、それも3倍の距離を毎日。それも象の群れを避けながら命懸けです。
その他の子も観ていて本当に道程が危険ですし、大変。でも彼らはそれが仕事じゃないんですね。そして楽しい訳でもないんです。勉強がしたい、教育を受けたい一心で仕方なく通っているんです。その通学が終わった後が本業なんですね。そりゃ、疲れても寝ませんね。志が違う。
横で息子が観ていましたが、映画が終わったら、何か嫌ごとを言われると感じ、ソソクサと部屋を出て行きました。
それにしても真っすぐな気持ちが清々しい映画でした。僕も頑張る! 息子の代わりに誓った父親でした。

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あそこの木陰に象の群れがいるから、今日はこっちから廻って行こう。





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スミス都へ行く(1939年 アメリカ)
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームス・スチュワート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、ハーリー・ケリー

腐敗した政治の世界に巻き込まれながらも、必死に抵抗する一人の青年の姿を通し、アメリカン・スピリットを説く感動作。フランク・キャプラ+ジェームス・スチュワートの名コンビで描く。
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【ストーリー】
上院議員の空席を埋めるため、政治に疎い少年団の人気リーダのスミスが担ぎ出された。だが、議会の目論みをよそに必要以上の熱意で挑むスミスに、経済界の黒幕の利害と軋轢を生むことになってしまう・・・・
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【感想】
名前はよく知っているけど、全く内容も知らない映画は沢山ありますが、観ない訳にもいかないので、時間がポッカリ空いた時などに粛々と観ていくわけです。でも、やはり名前が通っているだけに面白いですね。素通りさせない力があります。この映画もアメリカの良心を真摯に描いています。正に「良心とはなんぞや」と訴えかけます。ジェームス・スチュワートは大好きな俳優さんなので、観ていても感情移入してしまいますが、正にアメリカの良心。アラバマ物語のグレゴリー・ペックや、12人の怒れる男のヘンリー・フォンダのような力強さはまだないものの、真面目に正義に向き合う姿に心動かされますね。映画を観ながら、自分自身も世の中を斜に見るのは好きでないんだなぁ、と改めて思いますし、思い出させますね。

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フランク・キャプラ監督は、「素晴らしき哉、人生」でも、ジェームス・スチュワートを魅力的に使いますが、主人公だけでなく脇役の使い方もなかなかいいんですね。それぞれの想いというのを感じさせます。
まず、秘書の ジーン・アーサーが、スミスの魅力を少しずつ理解しサポートする姿に力強さを感じ、味方から敵となる政治家のクロード・レインズ自身の葛藤も映画のキーになります。そして、それを見守る議長のハリー・ケリーの優しい眼差しが素敵ですね。その他にもなかなか魅力的なキャラクターが登場します。テーマもブレることなくコンパクトにまとめられており、飽きずに最後まで楽しめました。

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大きなモノに立ち向かう勇気は、無垢なのか、信念なのか。




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赤ひげ(1965年 日本)
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、加山雄三、山崎努

山本周五郎原作の「赤ひげ診療譚」を巨匠・黒澤明が映画化。江戸時代の診療所を舞台に、貧乏で厳しい生活を余儀なくされた庶民たちとそれを助ける医者、そこで働くことになった青年医師との心の交流を描く。ヴェネチア映画祭主演男優賞(三船敏郎)、国際カトリック映画事務局賞受賞。
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【ストーリー】
保本は、長崎でオランダ医学を学んだ後、ある診療所に勤めるよう江戸に呼び戻される。そこは赤ひげと呼ばれる無骨な医者が仕切る、貧乏な庶民に溢れかえった診療所だった。自分に相応しくないと感じた保本は破門されるように、わざと赤ひげの教えに反発するのだったが・・・・
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【感想】
黒澤明のDVDは世界中どこにいても手に入り易いのかと思います。これは15年程前のインドネシア赴任時に買い漁ったDVDの中の一枚。で、15年程観てないまま・・・(^_^;)
何度か観ようとプレーヤーのトレイまでは載せるのですが、3時間の長尺となると自信をなくしてしまうんですね。アカデミー賞発表の週にレヴェラントを観ようと思っていましたが、娘がインフルエンザにかかり、治ってから観たいとのことで、急遽、一人鑑賞用に映画を探すことになり、これを選んだ次第です。
で3時間、いやぁ、あっという間です。こう面白いと全く時間が気になりませんね。話の展開が飽きさせずに流れるようにいろんな話が続いていきます。観ながらもその流れが上手くて唸らされました。
この後、TVシリーズでも制作されたようですが、その方がしっくりくるくらいエピソード豊富な感じです。
三船敏郎の無骨さはもちろんいいのですが、加山雄三が良かったですね。若く、プライドの高い青年医師が、医者として、人間として成長していく姿がとても良かった。
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頭を大根で殴られる憎まれ役の杉村春子が強烈でしたが・・・

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「先生はいい医者だ・・・・、いや偉い人だ」




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黒い十人の女(1961年 日本)
監督:市川崑
出演:岸恵子、山本富士子、船越英二、岸田今日子、中村玉緒

浮気性の男と、その妻そして9人の愛人の不安定な関係性を描いた心理サスペンスの傑作。市川崑監督が、妻の和田夏十のオリジナル脚本を映画化。
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【ストーリー】
テレビ局のプロデューサーの風松吉は、妻の双葉が居ながら、仕事に関わる女性との情事を日常的に楽しんでいた。女性たちは女性たちで彼の行方が気になって、今日も諍いを起こす始末。不思議なことに妻の双葉もそんな状況を知っており、中には親しくしている愛人もいるから驚きだ。ある日、風は、そんな彼を自分の物にできない女性陣が結託して殺す計画を立てていることを耳にするのだが・・・
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【感想】
何でしょうか、この面白さ・・・
まず、主役の女性たちの個性がすごいですね。下記の配役を見てもわかってもらえると思いますが、皆、一癖、二癖、中には三癖ありそうな雰囲気で、ストレスの抱え方もそれぞれで面白い。(やっぱり昔の女優さんは凛としていていいですね)
次に、カメラの構図。中心に対しどちらかに偏った配置が多く、観ている方もバランスが悪く、不安定な印象を受けます。また当時はカラー時代なのにわざわざ白黒で撮っており、印象的なカットがたくさんありました。テンポのいいカットもとても現代的でいいです。
そして、脚本。現代女性の心の隙間を上手く描いていると思いますし、何よりとても洒落ていますね。登場人物の10人の女性は、1~10の名前をつけております。
①石ノ下市子:岸恵子
②風双葉:山本富士子
③三輪子:宮城まり子
④四村塩:中村玉緒
⑤後藤五夜子:岸田今日子
⑥虫子:宇野良子
➆七重:村井千恵子
⑧八代:有明マスミ
⑨櫛子:紺野ユカ
⑩十糸子:倉田マユミ
特に正妻と女優の市子の順番が逆転しているとこも捻りがありますね。
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そして男の名前が風松吉(船越英二)。フラフラと女性たちの抱える心の隙間を隙間風よろしく行ったり来たり、何の悪意もなく、その場、その場で優しく絡む。あんな男はどうでもいいはずなのに、誰かのところへ行ってるのを見ると何故か心穏やかでない。そんな男など、いっそのこといない方がまし、いっそのこと誰かが殺してくれれば有難い、てなことをぶつぶつ妄想しながら話は進んでいく。

サスペンス、というよりはコメディで、でもその裏には現代の女性が抱える心の隙間がひっそりと佇んでおり、やっぱり間違いなくサスペンス映画ですね。
そして現代劇ではあるけど、どこか寓話的でもあり、物語そのものを追っているといつの間にか迷子になっていそうな不安感もあります。
こういう、何が起こったのかよくわからないが、最初と最後で登場人物たちの心の持ちよう、勢力図がごろっと変化する映画はとても大好きです。
「水の中のナイフ」なんかと同じような匂いがしますね。
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昔、リバイバル時のチラシは持っておりましたが、こんなに面白いとは思いませんでした。
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「誰にでも優しいってことは、誰にも優しくないってことよ」

今日は雛祭りですね。紛れなく女性の映画でした。


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2月に観た映画

アカデミー賞も無事終わりましたが、レヴェナント、アカデミー賞の前日に観ておこうとDVD用意してましたが、観れず、今週末にでも観ます。ルベェツキさんの技を早く観たい!

2月は10本程度、まぁ、妥当な本数妥当な本数ですね。
DVDでもっと新作を消化しないといけませんね。

(01)【私を離さないで】 (iTunes)
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娘が原作を読んで、映画を観たいとのことで再鑑賞。
しっとりとしてカメラがいいですね。日本のドラマはどうですか?

(02)【アパートの鍵貸します】(BS NHK)
{74524807-2894-4547-A8F3-1EABC1EDBDBB:01}
これも娘が観たいというので再鑑賞。
娘は撃沈(爆睡)、シャーリー・マクレーンがキュート。

(03)【イカとクジラ】(iTunes)
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これは期待を大きくハズしちゃいました。登場人物に愛着が湧かず、どうもしっくりきませんでした。

(04)【スター・ウォーズ ep.4】(BS NHK)
とりあえず、家族で4から観直そうと。

(05)【タイムスクープハンター】(BS NHK)
TVの方がしっかり作っている感じがします。ちょっと力不足を感じ、残念。

(06)【クリード】(DVD)
ロッキーの為のスピンオフですね。ロッキーが良かった。
アカデミー賞助演男優賞、残念でした!

(07)【病院で死ぬということ】(BS NHK)
病室を舞台にした数家族の物語。カメラも固定でじっくりと死と向き合う姿に、いろいろ考えちゃうなぁ。

(08)【Uボート】(BS NHK)
{87ED45AF-2302-43E4-90E4-F7FC59AFBDB3:01}
戦争映画はこうあるべき。エゴとサバイバル。そして徒労感。これ、TVシリーズを映画用に再編集したものらしいですね!(汗

(09)【ブリッジ・オブ・スパイ】(DVD)
ライランスさん、雰囲気ありましたね。ぬぼっとした感じで、リアルなスパイはこんな感じなんですかね。
アカデミー賞助演男優賞おめでとう。

(10)【黒い十人の女】(BS NHK)
{6021DC9F-D8A5-4873-B4A7-863261AD62F6:01}
これは良かった。久し振りに良かった。ブログアップします。


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