T荒野の用心棒(1964年 イタリア)
監督:セルジオ・レオーネ
音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:クリント・イーストウッド

黒澤明の「用心棒」に発想を得て西部劇に焼き直した所謂マカロニウエスタンの代表的作品。盗作と言われながらも上記3人を一気にスターダムに押し上げることになった。
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二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に、一人のガンマンが現れた。その謎の男は、風向きを見分けるようにその間を行き来しながら立ち回ることで、皆を翻弄するのだった・・・
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クリント・イーストウッドが寡黙だけど、したたかに動き回る様が面白いですね。完全無欠のヒーローではなく、どこか掴み所のない主人公を、やっぱり格好良く演じてます。タイトルが独り立ちして、マカロニウェスタンといえば挙げられる一本ですね。この後も沢山のマカロニウエスタンが量産されましたが、先日、その中でもイーストウッドと並んで人気のあったジュリアーノ・ジェンマが交通事故で亡くなられました。ご冥福をお祈りします。荒野の1ドル銀貨、また観たいなぁ・・・

今回は、息子と映画を観ようとHDを漁ってたら「荒野の用心棒」見つかったので観ました。何年振りでしょうか、おそらく彼よりも幼い頃に観ていますので35年振りくらいでしょうか。でも幼い頃に観た興奮が蘇りました。それを考えると本当に昔は映画を選ばなくても、夜の9時にTVをつければ観るべき映画をいつもやってくれましたね。それが自分の礎になっていることは間違いありません。そういうセレクトを僕は自分の子供にしてあげたいのですが、なかなか反強制的なところもあり、子供達は迷惑がっていることでしょう! まぁ、そのうち有り難みがわかる時が来よう、と信じて一緒に観ていますが、なかなか思い通りに映画ファンにはなりませんねぇー。

こちらはジュリアーノ・ジェンマの荒野の1ドル銀貨。
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それでも恋するバルセロナ(2008年 スペイン/アメリカ)
監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス

ウディ・アレンがイギリス3部作の後、選んだ場所はスペイン、バルセロナ。対照的な二人のアメリカ人女性が織り成すスペインでの恋模様を描く。ペネロペ・クルスはこの映画でアカデミー賞助演女優賞を受賞。
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ヴィッキーとクリスティーナは大の親友。ただこと恋愛に関しては全く対照的な考えを持っていた。堅実派のヴィッキーは真面目な青年と婚約中、情熱派のクリスティーナは自由奔放に愛を求めるタイプ。そんな二人がバルセロナでひと夏のバカンスを楽しむことになるが、旅先に現れた画家のファン・アントニオはフェロモン剥き出しの色男。そんな彼に二人の反応はもちろん対照的だった・・・
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こういう色恋や人生のドタバタはウッディアレンの真骨頂ですね。ウディが描くラテンの恋は今までより情熱的。結局することは同じでも余計ドタバタ感が増しますね。スペイン人の二人を芸術家にすることで更にデフォルメされてます。ペネロペ・クルスがアカデミー賞助演女優賞を受賞してますが、それは特には何も感じませんでした。
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ある雑誌で読みましたが、ウッディアレンの自身が選ぶベスト6にこの映画を挙げていました。・・・流石にそれはどうかなと思いますが、自身の新作に自信を持っているということはアーティストとして凄く大事なことだと思います。それと年老いてきた自分が出ていないのも要素の一つだったようです。色恋は好きだけど、ウッディ・アレンのファン以外の人に受け入れられるにはチョット歳を取りすぎですしね。僕は好きですけど。
今回の映画はどうでしょう、面白いし、役者もいいんだけど、何かが物足りないのか、あまり印象に残りませんね。特に日本人にはラテンはチョット遠い感じだったかな。ウディ・アレンが出ていないことで余計にウディを意識せざるを得ないのがちょっと鬱陶しい感じさえしてしまいます。俳優がその辺り(ウディの映画に出てるんだ)を意識しすぎてるのを感じてしまうのでしょうかね。ヨハンソンはその辺りは一人自然体ですね。サスガ。

ちなみにウディの選んだ6本は以下の通り。
・カメレオンマン
・カイロの紫のバラ
・夫たち、妻たち
・ブロードウェイと銃弾
・マッチポイント
・それでも恋するバルセロナ

僕が選ぶと
・マンハッタン (これがウディ)
・ハンナとその姉妹たち(これもウディ)
・カイロの紫のバラ(映画ファンとして外しにくい)
・カメレオンマン(テクニカルに素晴らしい)
・マンハッタンマーダーミステリー(恐ろしい程、軽いタッチがいい)
・ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

ですかね。アニー・ホールはもう一度見直して評価必要なんで外しました。観終えたら6本目と入れ替えます。(笑






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第9地区(2009年 アメリカ/ニュージーランド)
監督:ニール・ブロンカンプ
出演:シャールト・コプリー

南アフリカ出身 ニール・ブロンカンプ監督がピータージャクソンの全面バックアップで撮ったSF映画。
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南アフリカに突如現れた飛行物体。空中に止まったままいつまでも動かない宇宙船の中にいたエイリアンは難民状態で南アフリカに住み着く。それから20数年、難民キャンプはスラム化し、地域住民との問題から新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定、移送プロジェクトの責任者ヴィカスはエイリアンに立ち退きの許可を得るため難民キャンプ第9地区に侵入するのだが・・・
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HDDのチェックがてら、この映画を写していると息子が横で見ていて、閉じようとすると「観たい」と言い出したので仕方なく上映会。面白いので最後まで目が離せないのですが、暴力的な描写は、彼には早すぎて、わたしは歳を取りすぎて、ちょっとNGでした。二人で「うわぁ~」とかいいながら観てました。が、でもでもこの映画はやっぱり引き込み具合がいいのでついつい感心して観てしまいますね。人種差別の問題を提議しつつも、ドキュメンタリータッチな導入部からスーパーSFアニメ的な展開と飽きさせません。ほら吹き男爵のような誠しやかな虚構がスピードを緩めず進んで行きます。それでいいと思います。ディテールも凝っているけど、それよりもスピード感を大事にすることでパワーを落とさない。最近のアメリカ映画ではそこに辻褄を求めたがりますがこの映画はそこで媚びずに勢いで持っていく力があっていいですね。
以前の記事にも書きましたが、アヴォリアッツ映画祭がまだあったら間違いなくグランプリですね。この映画祭の最終のグランプリが、この映画の製作者でもあるピーター・ジャクソン監督の「ブレインデッド」。そういう系統が受け継がれているのを実感できるのもひとつの楽しみですね。
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イルカの日(1973年 アメリカ)
監督:マイク・ニコルズ
出演:ジョージ・C・スコット、ポール・ソルヴィーノ

イルカに人間の言葉を教え込ませた科学者とその周囲で動く陰謀を描いたフランス作家ロベール・メルルのSF小説を、「卒業」のマイク・ニコルズ監督と脚本家バック・ヘンリーのコンビで描いた異色サスペンス。
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海洋学者のジェイクは、豊富な資金力を持つ財団のサポートを受け、フロリダ沖の小島で知能の高いイルカに人間の言葉を覚えさせる研究に没頭していた。その成果が身を結びそうになった頃、彼の知らないところで、その成果を狙って様々な陰謀が動き始めていた・・・・
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昔からタイトルとジャケット写真は知っているものの、全く観る機会もなく、ストーリーも知らない状態でした。ここのブロガーさんの記事を読んで、インドネシアに旅立つ前にDVD購入しておきました。今回、家族で鑑賞。観る前にストーリーを説明したもののあまり興味示さず、でも途中からグイグイきたみたいですね。
イルカをドウノコウノするよりも、ポール・ソルヴィーノ扮する謎の男が島に上陸する辺りから話が転じて面白くなりますね。子供は俄かにざわつき始めましたが。
しかし全て人間のエゴでしかありませんね。イルカに言葉を教え、強要する科学者。それを悪事に利用する財団。健気に尽くすイルカが切ないですね。もちろんCGなんかない時代なわけですが、イルカの演技が素晴らしいからか、本当に喋れるイルカをどっかから連れてきて演技をさせているように見えるから不思議です。今ならCGでペラペラ喋らすからリアルさを失うのでしょうね。
それはそうと、ポール・ソルヴィーノって、ミラ・ソルヴィーノのお父さんだったんですね!ちょっと驚きました。クリッとした瞳だけ似て良かったですねー。
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ジャンゴ(2012年 アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ

クエンティン・タランティーノが黒人ガンマンを主役に描く一癖も二癖もあるマカロニウェスタンのリメイク。
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ジャンゴは奴隷売買で移送中に、ドイツ人の元歯医者で賞金稼ぎのキング・シュルツに手配中の男を知っているということで鎖を外され、共に旅をすることになる。旅を続ける中でジャンゴは賞金稼ぎとしての才能を見出していくが、彼には離ればなれとなった妻を取り戻すという真の目的があった・・・

バイオレンスや、そういう描写の多い映画はトント受け付けなくなってしまいましたが、それでもタランティーノが撮ると気になって観てしまいます。妻はタランティーノと、北野武の映画は暴力的なので観ません。それでも僕は映画ファンという職業柄(!)やはり観ないわけにはいかないし、やはりそれなりに感心してしまいます。特に緊張感のある場面と展開は流石だと思いました。頭脳合戦の次の展開にドキドキハラハラしますし、アカデミー賞助演男優賞を取ったヴァルツの演技というかキャラがとても効いてましたね。
B級らしさを醸し出しながらも、1級のエンターテイメントに仕上げ、人種差別のテーマを持ち、面白さを失わない、というのは流石だと思いますね。
でもやはりバイオレンスな表現にはついていけないし、スカッとしないんですねー。歳ですね。イングロ~の時と同じ感想です。感心するけど、「好きか」と聞かれると「嫌い」。
サミュエル・L・ジャクソンも初めわかりませんでしたが、トム・サビーニや、ブルース・ダーンなんかも出てたんですね。見直さないと!
西部劇としてはトゥルー・グリッドの方が上かな、でもこれはあくまでマカロニですもんね。
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