小説『うつ病の恋』11話〜抜糸〜 | まっつんの想い

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初めまして

自由な発想を中心に書いています。

子供じみた所があるのは否めません。

ですが力の限り綴っていますので

読んでいただけるとありがたいです。

✨✨✨




必ず来る翌朝が恨めしくあった


もちろん


殆ど眠れていない


誰にも言えない男の関係は


如実に女の子を追い込んでいた


病的に


ドアをノックされて


何も知らない母親がおはようと


挨拶をしてきた


おはよと返す


今日は学校へ行く?


と尋ねる


日に日に大きくなる母親のお腹をみて


あの男の子だと思うと


気持ち悪くなった


1時間ぐらい経った


彼が迎えに来た


しかし


学校へ行ける精神力はほぼ無い


それでも


この家に一日中いるよりは


ましかと思い


行く事を決意した


学校へ向かう途中


彼は女の子の傷を心配していた


聞いて良いものか


考えたが


あとどれくらいで抜歯?


と口にした


気づかってくれたのが嬉しかった


あと1週間くらいと


素直に答えた


そう


もう直ぐ学校へ着く


教室ではもう気を遣いたくなかったので


保健室へ行くと


彼に伝えた


彼も分かったと返した


女の子は


スクールカウンセラーに


挨拶をし


事件を起こした事を


正直に謝った


いつものようにあたたかいにこやかな表情で返す


カウンセラーは母親から


家での生活について連絡を取っていた


あの男のこと以外は


最近


何か楽しいことある?


と聞いて来た


女の子は


開き直って


自分の体を切ることと


カウンセラーにはもう隠し事はしないと


決めていた


やはり


男のこと以外は


ゆっくり瞬きしてカウンセラーは


そう


本来ならば母親とだけに


するつもりだったが


良いメンタルクリニックがあるの?


そこの先生と話をしてみると言いかもしれない


カウンセラーはまだ隠し事がある事に


気がついていた


そして


この子の心の闇は深いとも


精神安定剤の力を借りる必要もある


そこまで


考えていた


女の子は少し複雑な顔をしていたが


今より楽になるかもと


カウンセラーの微笑みに促された


クリニックの場所などは


お母さんの方に連絡しておくわね


分かりました


と伝え


保健室を出た


さて


教室へ行くか考えていた


もう


自殺未遂などの話は


教室の生徒中伝わっている


いじめっ子達も


おっかなびっくりして


何もして来ないのは分かっていたけれど


やはり


そのまま帰る事にした


母親がおかえりと


気を遣い迎えた


さっきね


スクールカウンセラーから


連絡あったわよ


今からなら間に合うから行ってみる?


と聞いて来た


少し疲れていたが


行く事にした


🍀✨