北方領土の日 | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

北方領土の日

一昨日2月7日は北方領土の日でした。


これが定められたのは昭和56年1月6日で、
形式は閣議了解。


昭和50年代は北方領土返還運動の高まりから
様々な活動が展開されており、昭和55年には
「北方領土問題の解決促進に関する決議」が
衆参両院において全会一致で可決されています。


この日は、安政元年(1855年)に日露和親
条約が結ばれた日です。


先日、国連安保理においてシリアの弾圧を非難
する決議に中国とともに拒否権を行使した今の
ロシアの態度を鑑みれば、当時(帝政ロシア)の
政府はまだまだ冷静だったように思います。


エカチェリーナ2世と謁見した大黒屋光太夫の
話は有名ですが、そうした、細やかな人脈が
国同士の信頼につながっていた面もあるのでは
ないでしょうか。


外交は、突き詰めれば個人同士の信頼関係に
辿り着きます。


そのわずかなパイプをいかに活用するか。


明治の外交官の尽力に思いを致すとき、今の我が国
外交のお粗末さが嘆かれます。


内政も同じ。


パフォーマンスやスタンドプレーは一時の話題に
しかなりません。


リーダーが情報・状況共有の意識をしっかり持ち、
組織の意志統一を図らなければ、天下の大事を成し
遂げるどころかあえなく分解して終わりになります。


今アメリカでは共和党の大統領候補者選びが進め
られていますが、歴史的混戦になっているようです。


こうした激戦を勝ち抜いて就任するのですから、
アメリカ大統領がタフなのは当たり前。


まして、選挙を経ない中国主席や旧ソ連の感覚が
今も残るロシアの大統領に至っては推して知るべし。


そうした国々と互せる胆力を持った人材が次期政権
には強く望まれます。