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視察報告~海老名市編~


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【海老名市の概要】

明治22年(1889年)4月1日、市町村制施行に伴い、
高座郡上郷村、河原口村、中新田村、上今泉村、下今泉村、
国分村、望地村、柏ヶ谷村、大谷村の9村が合併し、
海老名村が発足。
(なお、同時に杉久保村、上河内村、中河内村、本郷村、
社家村、中野村、門沢橋村、今里村の8村が合併し、
有馬村が発足。)

昭和15年(1940年)12月20日、
町制を施行し、海老名町となる。

昭和18年(1943年)、相模湖誕生に伴い、
津久井郡日連村勝瀬の住民を受け入れる。

昭和30年(1955年)7月20日、
町村合併促進法の適用を受け、有馬村と合併。

昭和46年(1971年)11月1日、
地方自治法3万人市制特例により、市制施行。
海老名市が誕生する。

平成13年(2001年)5月1日、
海老名警察署開設。

平成22年(2010年)2月27日、
首都圏中央連絡自動車道海老名IC-海老名JCT間開通。


人口:127,345人(平成22年8月1日現在)
   [男:64,658人/女:62,687人]

世帯数:50,652世帯(平成22年8月1日現在)

面積:26.48平方㎞


【本市の概要】(参考)

人口:83,655人(平成22年7月31日現在)

世帯数:36,826世帯(平成22年7月31日現在)

面積:14.88平方㎞



・・・調 査 事 項・・・ 

(1)文化財の保存と活用について

 (ア)指定文化財の保存について具体的な取り組み状況について

・1件2万円の管理交付金の交付

・文化財修理の時の補助金支出


 (イ)文化財の活用について具体的な取り組み状況について

・旧海老名村役場庁舎を活用した「郷土資料館(温故館)」
  ※解体移築にともない、平成18年9月から休館中
   上級官庁として象徴的な存在だった高座郡役所の建築様式を
   取り入れ、大正7年(1918年)4月建設

・江戸時代末期建築の文庫蔵と表門を活用した「今福薬医門公園」

・史跡相模国分寺跡の「環境整備(歴史公園化)」
  ※全国的にも有名な同史跡及び史跡相模国分尼寺跡の活用は
   重要な課題であるものの、財政状況との関係上、思うよう
   には進展していなかったが、徐々に史跡指定地の買上げを
   行ない、相模国分寺跡では復原整備事業を進め、塔基壇
   などの復原が完了している。
   なお、同史跡の保存については、明治時代に海老名小学校の
   校長を務めた中山毎吉氏の尽力があったことを付しておく

・古文書・絵図などを収集・保管・公開する「歴史資料収蔵館」


(ウ)市が所在する文化財を広く市民に知ってもらうための取り組みや
   文化財保護意識の啓発方法について

・海老名史跡ガイドボアランティアの会に委託しての「史跡散策」 (年4回)
  ※文化財そのものについての興味を高めてもらうのが目的
   1回の開催で、20名程度が参加される
   ボランティアは史跡ごとなどによって分担している

・海老名野草観察の会に委託しての「草花観察会」(年2回)
  ※「史跡散策」と同じく、参加者数を増加させるにあたり、
   30~40歳代の参加者を一層増やしたい思いがある

・研究者を招いての「講演会」(年1~2回)

・まが玉や石器、土器などを作る「体験講座」(年3回)
  ※本物を持っていく
   

・市郷土資料展示コーナーの「企画展」(年1回)(従前は、
 郷土資料館特別展)

・「ジャンボカルタ大会」の開催

・各種刊行物の有償配布

・パンフレット(えびな文化財探求書)の無償配布

・「えびな市民ウォーク」における「史跡コース」の設定


(エ)行政と市民が協働して文化財の保存や活用などに取り組んで
   いる事例があれば

・「ふるさと文化財ボランティア」による今福薬医門公園の維持管理

・地元自治会等による史跡(国分寺跡、国分尼寺跡、秋葉山古墳群
 ほか)の草刈

・史跡相模国分寺跡で地元自治会による「国分寺まつり」の開催

・民具などを使っての小学校への出前授業
  ※市独自でささら踊りの講習を行う
   


(2)文化財の指定について

 (ア)申請から指定まで

   ①所有者からの教育委員会への指定申請

   ②教育委員会から文化財保護委員へ諮問

   ③文化財保護委員会による調査、審議

   ④文化財保護委員より教育委員会への答申

   ⑤教育委員会による指定決議

   ⑥指定告示・通知


 (イ)実際の指定

   ・所有者からの申請による指定

   ・保存が危ぶまれることから所有者に承諾を得た上での指定


以上です。

担当の方から色々とお話をいただきましたが、その中で使われた
「文化がなくても飯は食える。だが、文化のない飯は不味い。」
という表現が、文化行政の意義を端的に表していて印象的でした。