閉会、と☆ | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

閉会、と☆

昨日と本日の2日間に渡って計17名の議員から
一般質問が行われ、また、本日は各種議案の採決も
行われ、平成21年第2回摂津市議会定例会は
閉会いたしました。

今定例会は我々の任期中最後の回にあたりまして、
引退を表明される方もおられ、これまでとは違った
雰囲気だったように思います。

私は昨日25日、

1 教育改革について
 (1)市町村支援プロジェクトについて
 (2)スクール・ニューディールについて

2 地方分権について
 (1)制度改正と人材育成及び事務分担について
 (2)府や国との関係について

という項目で一般質問を行いました。

1の(1)につきましては、今議会で補正予算案が
提出されておりますので、それに伴い、反復学習や
モジュール授業の実施状況をまず尋ねました。

1の(2)につきましては、政府が「経済危機対策」に
おいて示した「スクール・ニューディール構想(耐震化、
ICT化、エコ化)」についてまず現状を尋ねました。

2につきましては、(1)と(2)を合わせたかたちを
とり、直轄事業負担金の問題や機関委任事務から法定受託
事務への移行、また三位一体の改革などに触れながら、
現在の地方分権の推進状況と市の評価・考え方について
まず尋ねました。

理事者からは、

1の(1)について・・・

モジュール授業そのものは行っていないが、モジュール
タイムと呼べるような取組みを行っている。
反復学習については、漢字の習得や計算技能の定着に大変
有効な手段であるという評価のもと、現在3校で活用され、
他の10校でも活用が予定されており、その他の学校でも
独自教材を用いた反復学習を行っている。

1の(2)について・・・

耐震化については、未実施であった校舎や体育館について
二次診断を行い、その結果に基づき、Is値が0,3未満の
建物について直ちに実施設計を行い、平成22年度に耐震化
工事を行うべく作業を進めている。
ICT化については、文科省の示す目標値を達成していない
ため、まずICT化の基盤となる校内LANの整備を行い、
これとともに教科用パソコンや校務用パソコンの整備、電子
黒板や地上デジタル放送化に向けた整備を検討する。
しかし、国の財政措置が未だ不透明である。

2について・・・

平成19年4月1日、地方分権改革推進法が施行された
ことで、基礎自治体にとっては第2期地方分権改革の
第一歩が踏み出せたと認識している。
、事務の移譲にあたっては、市民の利便性
や事務執行の効率性等の観点から慎重な決定が必要である。
そのためには、国や府との協議も重要となり、また、財源
保障も求められる。

という答弁でした。

これを受け、私からは

1の(1)

8割や5割査定の自治体もある中、本市は全小中学校が
対象となった。
その期待に全力で応えねばならないが、市教委と府教委との
間で方向性に食い違いが生じるかもしれない。
現在の認識はどうか。

1の(2)

財源を必要としているのはどのセクションも同じであると
理解するが、教育にまつわる政策はまさに今強力な推進を
必要としているので、尽力をお願いする。
また、例えば、新型インフルエンザ第2波対策として、
新たな緊急連絡体制を構築するなど、摂津市独自の「安全
安心スクール・ニューディール」を策定してはどうか。



基礎自治体に権限が移譲されることが時代の進むべき方向
であるとしても、職員700名以下体制を目指す本市に
おいては、厳しい将来が予想される。
どのように考えるか。

と再質問しました。

理事者からは、

1の(1)

学習指導ツールの一つである「モデル授業」の開発には
本市の教員も加わるなどしている。
2年間、この授業を有効に活用し、取組みを推進していく。

1の(2)

摂津市の独自策としては、「学校受付員制度」や「小学
1年生等学級補助員」の配置などを行っている。
安全安心スクール・ニューディールについては、学校・
保護者緊急一斉メール等の構築が可能か研究したい。



職員の自発的な能力開発を促し、政策形成能力の向上に
努めているところである。
移譲元への人的支援の要請も考えつつ、ニア・イズ・
ベストと評価されるよう、人材の育成と効率的な組織機構の
構築に取り組んでいく。

という答弁でした。

これを受けて再々質問を行い、上記3点についてその
方向性を堅持して邁進していただくよう要望。

そして最後に、私からは「心のニューディール」構想を
提唱しました。

最近、心の病を訴える人が急増しています。

それは、学校における理不尽な要求や、小売店・飲食店
などにおけるささいなきっかけでの強烈なクレームなど
といった不条理な出来事と無関係ではないはずです。

たとえば、一日の終わりに、自分の行動や発言を思い
返し、冷たい態度をとったり厳しい発言をしていたなら、
明日は心を新しく(ニューディール)して、もう少し
優しくなろうと思うだけで、変化は起こります。

「みんなが少しずつ」

エコ活動も同じですが、この意識が大事なんです。

同様に、みんなが同じ方向を向いて取り組んでこそ、
改革の果実は早く、また豊かに実ります。

難しいとは思いますが、私もこの意識をもって様々な
改革、特には教育改革に今後も一層取り組んでまいる
所存です。

教育改革は、まさに一体的に取り組まねば達成
できないテーマですので、みなさまからのご支持・
ご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。