議会報告(一般質問)その2(長文) | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

議会報告(一般質問)その2(長文)

では、前回の続きを・・・。


2 財政運営について
 (1)大阪維新プログラム(案)と本市の関係について
 (2)自主財源の確保策について


2の(1)大阪維新プログラム(案)と本市の関係については、
すでに別の議員さんが質問をしておられたので、少し角度を
変えて、本市として、他の市町村との連携等、どのような行動を
とっているのかについて聞きました。


総務部長からは、「最終的には府議会の決定によるものの、
補助金の交付金化や医療費にまつわる議論などを注視し、
本格予算に対しては市民にとって真に必要なものについては
大阪府に要望、また協議していく」との答弁。


先の議員さんへの答弁で市長も触れておられましたが、橋下
知事は『そのお金がなぜ必要で、なぜ大阪府が支出しなければ
ならないのか』という根拠を明示して議論にあたれば、必ず
一定の理解を示してくださいますので、理論武装をして要望
なり協議をしていただくよう要望しておきました。


2の(2)自主財源の確保策について、は、これまで幾度となく
リスクマネジメントの重要性を訴えてはきたものの、南千里丘
開発や吹田操車場跡地活用などを控える本市にとって、府政
改革に伴う補助金の見直し、各種資源価格の高騰に伴う企業収益
悪化による法人税の減収、地震や台風といった自然災害など
リスクが山積していることを前提に、現在行っている自主財源に
まつわる施策をまず尋ねました。


20年度予算においては、土地貸付収入で2176万円、資源
ごみ売却収入で635万円、自動販売機設置料294万円、
電柱等用地使用料269万円、食堂・ATM等の光熱水費
負担金251万円、広報誌の広告掲載料202万円、などが
列挙され、個人的な想定より額は多い印象。


しかしながら、自然災害はもとより、税率や管理者の変更など、
今後どのような不測の事態が発生するかわかりません。


泉佐野市では、関西空港連絡橋の国有化に伴って固定資産税が
大幅に減少することとなり、それに対抗して入島税構想など、
様々な手段を打ち出しておられます。


新田谷市長は「座して死を待つことはできない。100%地域
エゴとみられるのは承知の上の構想」とまで言い切り、税収確保
に対する強い覚悟を感じました。


本市でこのような事態が起こることは考えにくいですが、
少しでも歳入を確保するため、例えば特区を申請して臨時的な
宝くじ(ex:バンダバーグ市友好都市締結10周年記念宝くじ)を
発行したり、事業に対する公募債の発行、公共施設や公共用地
への広告看板誘致、ホームページへのバナー広告誘致など
様々な観点からの財源対策について再質問。


宝くじについては総務省が不適切と判断しているため事実上
不可能であり、公募債についても調達コストや民間金融機関
の入札による借入れ利率とのメリット、デメリットを考えると、
未だ時期尚早であると。


しかし、『公共施設や公共用地への広告看板誘致については法律
その他の条件を研究していく』と、今後に向けた答弁があり、
バナー広告誘致については、『4月からのホームページ全面
リニューアルに伴い、トップページにはバナー広告が配置できる
仕様となっているので、今後広告の大きさや掲載期間、掲載料
など掲載基準の整備を進めていきたい』という、非常に前向きな
答弁がありました。


これらを踏まえ、こちらでも市長に質問。


『地方分権への希求は、過去に例がない高まりを見せています。

「なぜこれが市でできないのか?」という例は数多く、宝くじ
などを例示した自主財源の確保という目的においても、法令の
制約はあまりに強いと私は思います。

「市は何ができるのか」ではなく「市が何をするべきなのか」
という視点に立脚して国や府に意見をぶつけ、市長がこれまで
培ってこられたコネクション、人脈を有意義に活かしていただ
きたいと思いますが、いかがお考えでしょうか?』と。


これに対しましては、『自ら新たなる「入り」を手に入れられ
なければ、根本的な解決にならない。頭から諦めるのではなく、
国の制度をつぶさに点検し、今ご指摘の点も研究し、少しでも
財源発見に取り組んでいきたい。』との答弁でした。


今回、市長は任期中最後の議会ということもあり、私への分も
含め具体的な施策に関する答弁はしておられません。


とは言え、すでに新聞でも報じられた通り再選への出馬意志を
表明されましたので、今後作成されるであろうマニフェストや
公約には具体的な内容が記載されることが考えられます。


猫の目のように変化する昨今の社会経済情勢の下、基礎自治体
には何が求められているのか。また、教育行政云々での答弁にも
ありましたが、規範意識に欠ける社会の風潮に対し、基礎自治体は
どのような姿勢で臨むのか。


特に後者においては、毅然とした内容(ex:不法駐車一掃など)を
盛り込んでいただきたいものです。