議会報告(一般質問)その1(長文) | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

議会報告(一般質問)その1(長文)

前回は代表質問のため機会がありませんでしたが、
今回の定例会では一般質問ができました。


その内容は、


1 教育行政について
 (1)環境教育について
 (2)情操教育について
2 財政運営について
 (1)大阪維新プログラム(案)と本市の関係について
 (2)自主財源の確保策について


以上2点の計4項目。


1の(1)、環境教育については、環境への国民的関心が
年々高まっている現状において、摂津市ではどのような
環境教育が行われているかをまず聞きました。


大阪府教育委員会の委託を受けた「環境教育推進モデル事業」
に伴うビオトープの造成や、ゴーヤを使った「緑のカーテン」、
さらに本年度からは「摂津市学校光熱水費削減額還元プログラム」
という、市の財政負担削減にも寄与する施策などが行われて
いるとの答弁があり、市として色々取り組んでいる印象。


しかしながら、改革などにも言えることですが、「それを
すること(例えば、緑のカーテンをつくること)」そのものが
目的となってしまい、次なる行動に移れなくなってしまう
ことも考えられるが、どうか?、と尋ねました。


これには「自ら課題を見つけ、自ら学び云々」「問題の解決や
探求活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て云々」
というという答弁がありましたので、その方針を注視していこう
と思います。


1の(2)、情操教育につきましては、昨今の通り魔事件を
例示し、これらはもはや誰でも、本市であっても起こりえる
という危機感を踏まえ、「キレる子供」や「破壊衝動」と
いったかつてのキーワードとともに、現在行われている情操
教育について聞きました。


これに対しましては、人権教育と道徳教育を両輪としながら、
年間計画を作成し、それに基づいた指導を展開しているとのこと。


また、平成18年度よりは第五中学校・鳥飼小学校・鳥飼東小学校
が大阪府教育委員会の「子どもの未来ハートフルプロジェクト」
推進事業の指定を受け、「五中校区 はあとフル・マインド
~ルールからマナーへ~人に優しく素直な心を育てるために~」
というキャッチコピーのもと、「心豊かな人間性を持った児童・
生徒の育成を目指して」を三校の共通目標としてあいさつ運動
などを実践しておられるとも。


haato

五中、鳥小は母校ですし、『人に優しく』は私も選挙ポスターで
使ったフレーズですので、身近でこのような施策が行われている
ことを嬉しく思うと同時に、よりよい結果に結びついて欲しいと
念願するところです。


ただ、特に秋葉原の事件などは、その経緯からしてひとつの
新たな教訓としなければならないとも思いますので、その点
について尋ねました。


これに対し、具体的な対応策というものはさすがに答弁されません
でしたが、担当部局レベルでは、「規範意識に欠ける社会の風潮、
自尊感情をもてない子供や大人の増加」といった認識と、「心の
教育の実践をさらに進めるとともに、家庭や地域社会、関係諸機関
との一層の連携を進めていく」という方向性が示されました。


それをもって、市長に問いました。


市内の全小中学校、児童生徒一人ひとりが役割分担して取り組む、
共同作業を創設してはどうか。


具体的には、空き缶でセッピィの大きなモニュメントを作り、
それを南千里丘の玄関口に飾れば、環境教育という観点からも
有意義であると思いますが、と。


任期満了までの最後の議会でありますので、市長からの答弁は
具体的な発言はありませんでしたが、「政治の責任」で取り組む
べき課題であり、その方向性が人間基礎教育であると考えると
いった内容でした。


市長の言う「人間基礎教育」の五つの心「思いやり、挨拶、奉仕、
感謝、節約」には、「人との関わり合い」という命題が存在して
いると私は思います。


人は、たとえインターネットが生活の中心にあろうとも、一人で
生きていくことはできません。スポーツの世界ではよく言われますが、
人生もいわばチームプレイなのです。


秋葉原の事件でも、容疑者は「友達」や「彼女」という存在が
いないことを自虐的に喧伝していました。


しかし、彼のような態度では周囲が距離を置いても当然でしょう。


聖徳太子が定めたといわれる十七条憲法の第十条にこんな一節が
あります。


『・・・人みな心あり、心おのおの執(と)るところあり。彼是(ぜ)と
すれば即ちわれは非とす。われ是とすれば即ち彼は非とす。われ
必ず聖なるにあらず。彼かならず愚なるにあらず。共にこれ凡夫
(ぼんぷ)のみ。・・・』


本会議場では、第十条の全文を朗読しました。


その場におられる、市長を始めとする市の幹部はもちろん、同僚
議員、傍聴に来られている方々、そしていつか議事録をご覧に
なられるみなさんに向けて。


私自身、未だできているとは言いがたいですが、教育現場では、
こうした精神を養うという視点での取り組みに当たっていただき
たいと思います。


2点目は、明日以降にm(_ _)m