地方自治の本旨 | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

地方自治の本旨


宣誓書

写真は、公務員が入庁前に提出する
宣誓書の本市様式です。


ここには明確に、
『全体の奉仕者として誠実且つ公正に
職務を執行することを固く誓います。』
と書かれています。


しかるに、先日朝礼の場で橋下知事に
猛反論した大阪府の女性職員について。


「どれだけサービス残業やってると思ってるんですか!」


「あなたがやってることはね、色々言いたいこと
言ったけど、それだって上司の不満があったら直接
メールで言ってくださいってね、グループ長に直接
物言えないような職員弱さを組織(?)しているだけ
じゃないですか!」


「結局こうやって若い人だけ朝礼集めたりとか、職場の
なかの団結分断して、労働者同士分断して、大阪府職員と
府民を分断してるばっかりじゃないですか!」
(出典:livedoorニュース)


とは誰に向かってものを言っているのでしょうか。


大阪府規模の民間企業であれば、社長に直接意見を言う
機会など無いに等しいです。


また、『労働者同士分断して』といいますが、行政は
所掌事務によって分担されており、団結しているの
ならば「窓口たらいまわし」など有り得ません。


そしてそもそも、『大阪府職員と府民』は連帯
しているのでしょうか!?


連帯の観点から言えば、180万人を超える有権者の
支持を受けた橋下知事の方がよっぽど大阪府民と連帯
していると思います。


民の代理たる知事を職員がこのように批判することは、
宣誓書にも記載のある『地方自治の本旨』を無視する
傲岸不遜な態度としか言いようがありません。


もちろん、公務員であるからといって何でもかんでも
制約をかけていいわけではなく、本市でも労働環境に
ついて様々な意見がありますが、職員団体と人事当局が
交渉にあたり、一定の妥協点で合意しています。


「組合は、『組合のため』ではなく『組合員のため』に
活動すべき」ですから。


私も就任以来折に触れて職員の方々を見てきていますが、
特に若手は厳しい環境下で日々の事務に尽力していると
思いますし、問題があれば適切な手続きを踏んで上司や
人事当局などに意見しているのを確認しています。


彼女は中核派ということですので思想的背景は理解
できますが、公の場でかような発言は厳に慎むべき。


公務員としてというより、社会人として。