山形名物 かいもち
普段は、そば打ちをするのですが、ちょっとコロナに罹り、熱があるので、病人っぽい食事をとのことで、おかゆを食べていましたが、いわばそば粉版のおかゆにあたるのが、この「かいもち」です。標準語では、「そばがき」といいますが、昔は「かいもち」という言葉が全国的に使われていたようです。
徒然草には、「かいもちひ召させん」という一節がありますし、北条政子の好物が「かいもち」だったという記録もあります。昔の言葉がそのまま山形では方言として残っている、ということだと思います。
さて、作り方ですが、お湯をわかし、そこにそば粉を入れて焦げ付かないように混ぜるだけです。実際、麺として食べるそばは、一食分がそば粉100gくらいで、茹でた後の麺が200gとなりますが、この「かいもち」の場合、一食分はそば粉50g、これが四倍の200gになります。つまり、仕上がりが同じ重さでも含まれるそば粉は少なく、低カロリーで、病人のお腹にもやさしい、ということになります。
今はもう閉店してしまいましたが、山形県の村山市には「くれない苑」という、「かいもち」専門店がありました。おろし納豆とごまだれで食べるスタイル。今回はこれを再現してみました。
これが「かいもち」の本体
これがごまだれ
かいもちをつけるとこんな感じ
こちらが納豆、大根おろし
全く関係ないですが、付け合わせはゴーヤ豆腐