神田直子(37)は中国出張からの帰国便で大事故に遭ってしまい、ひと月もの昏睡状態から奇跡の生還を果たすことが出来た。
目覚めた直子は高度な読心術と電撃能力を手に入れていた。
そして自身の体の中を出入りする宇宙人のバモスとテレサとのドタバタ生活が始まったのだ。
これは愉快痛快、へっぽこな物語なのです。
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「あいつらとはどいつらなんですか? ジニキタではないと仰いましたが……」
「――ジニキタではない。そういえばジニキタとは会ったのか?」
「来ましたよ、変なやつですよね。なんでも僕らと仲良くなりたいとかで突然やってきてはまたいきなり消えてしまうやつです。まあ無害な男でした」
「そうか、今回の件ではジニキタ君の力も必要なんだよ」
「今回の件とは、あいつらに関係してるんですね」
「その通りだよ、バモス君! さすがに察しが良いぞ」
「そして……雌雄を逆転させる、なんちゃら光線も関係しているという分けですよね」
「そういうことだ! X+Y=LOVE光線はあいつらに逆らえなくて無理やり作らされたのだよ」
「神田 直子/ようこそ!私の奇跡」
第58話 (あいつらの正体)
(やっぱり、まー君じゃないのかなあ……)うな垂れている傍らでバニラが微笑んで直子の耳元で呟いた。
「この犬は、あんたの夫だった正志ってやつだよ」
「……ぞ、そうでしょ、そうでしょ!」ゴクリと唾をのみ込み目を見開き続けて発した。
「や、やっぱりそうなのね。あんたと正志の話が聞こえてきたから、そうだと思ったのよ」
「オン! オオーーン」(ついに直子に僕が正志だということが伝わったよ!)
犬の正志は抱きしめられながら尻尾を振り廻し、直子の頬をぺろぺろと舐め回すとそれは、しょっぱい味だった。見れば直子の目からは次々と涙が溢れていたからだ。
「……ま~君、ま~君たら、犬になっても私と一緒にいたいのね」
犬の正志は感激のまま、マンション中に響き渡るほどの大きな雄たけびを上げた。
「なんだ、なんだよ。うるさい犬だなあ~地球人の女も号泣していているし……。まあいいか、こっちの話を続けよう――そうだよ、君たちがアラヤダ星から飛び立った時はすぐにジニキタがやってきた。私を脅して君たちの行先を聞いてきたが言うはずもない、しかしジニキタが持っていたスーパーAIによって瞬時に解析され何も言わずにバァルナの角の破片を拾って、ふたりの後を追ったよ」
「バァルナ神の角を持っていったのか……だから僕と同じ様に地球人の体に飛び込むことが出来たんだな」
「――では、あいつらとは一体全体、何者なんですか?」
「かなり大昔に遡るが、アラヤダ国を建国したチャバネ王が、いくつもの国家を根絶やしにして崩壊させてしまったのは以前に話したことがあるよな」
「――はい、学校では教えてくれないアラヤダ国の黒歴史ですよね」
「そうだ、アラヤダ星をひとつに統一する時に消し去られた国はいくつもあった。しかし完全に根絶やしなんて無理なことだ。そして親兄弟や子供たちまでも殺された生存者達は密かに何世紀に渡って世代に引き継ぎながら、じっと機会を待っていたのだよ」
「なんという、やつら何ですか?」
「それはアラヤダ星の創生民族と言われているタマトリ族だ!」
「タ、タマ~トリ~? そ、それって何なんですか?」
「タマはすなわち睾丸だよ。キンタマともいう……」
「どひゃー それを取るから、タマトリ族なんですか?」
「そうだ、非常に優秀な民族なんだが人口増加を抑える為に男の生殖機能を失くしてしまう非常に恐ろしい考えを持ったやつらなんだよ」
59話へ続く
まだまだ続きますです~
主な「登場人物」
神田直子:物語の主人公 37歳。
神田正志:直子の夫で犬に転生してしまった。
バモス:アラヤダ星人。
テレサ:アラヤダ星人でアラヤダ国の王女。
女神アフローネ:雷神バァルナのお姉さん。
アラヨ博士:考え方はかなり狂っているが、天才の発明家である。
バニラ:正体はあの不潔神バァルナであった。しかしアラヨ博士が作ったX+Y=LOVE光線を浴び、女として生まれ変わって一緒に地球にやってきた。
その他、もろもろ
おまけのはなし
「大きな錦鯉」
4月中頃に新宿中央公園でトイレを借りた時に
見慣れない青い物が沢山並べていました

大江戸錦鯉祭りだって
青いのは水槽で覗いてみれば
それは立派な大きな鯉が気持ち良さそうに泳いでいるじゃないの

1メートルくらいもある
綺麗な鯉です
多くの方たちが出品してるんだけど
全部同じに見えるよね
ここから順位をつけるのは至難の業だと思ったよ
これ、いくら?
ゲスなおやじはそう考えてしまった
「どんぐり」

昨年の11月に中野の公園で仕事中に拾ってきた、どんぐりです
3月まで冷蔵庫の保存していたけど
4月に植えてから芽が出るのを待つこと1か月
でもね、なかなか芽が出ないんだよね
発芽率は30%くらいとググって焦る
このところの暑さのおかげなのか
やっとこさ芽が(いえ根ですが)
根が出たよ~

植木鉢からほじくり返して水栽培にした

横から見ると根が伸びてるでしょ

大サービスでひっくり返したよ

よく見れば種が割れてきて
ここから芽が出てくるんだね
植木鉢のままだったら、芽が出てくるのはきっと5月末以降だよ
どんぐりの水栽培してる人、結構いらしゃるようです
しかし……
何かどんぐりが可哀そうだなと思ったよ
作者からのご挨拶
投稿はまたまたひさしぶりになってしまいました
小説「神田 直子」もそろそろ完結に向かいますと2月ごろに言いましたが
まだまだ終わりに出来ません。
作者自身もどう展開していくのか分からなくなっちゃったもんね~
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました