鈴木邦男に突撃取材!村井刺殺の謎に切り込む! | 村井秀夫刺殺事件の真相を追って

村井秀夫刺殺事件の真相を追って

村井秀夫は何故殺されたのか?徐裕行とは何者なのか?
オウム真理教や在日闇社会の謎を追跡します。
当時のマスコミ・警察・司法の問題点も検証していきます。
(2018年7月6日、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚らの死刑執行。特別企画実施中。)

上祐史浩と女性信者殺害事件

 

2018年7月6日。麻原の処刑は大きな話題となった。

12人の弟子たちもほぼ同時に処刑され、法務大臣を賞賛する声が上がった。

その直後に、週刊新潮がこれまで明かされなかった「女性信者殺害事件」を取り上げ

事件に上祐が関与したと報道した。

 

この事件は新実智光元死刑囚の証言で初めて明らかとなった。

 

事件は麻原、村井秀夫、中川智正、女性幹部、新実、そして上祐が関わったとされる。

麻原は廃人状態(詐病説あり)、中川元死刑囚は事件の質問を問われると心当たりがないと答え、女性幹部に至っては逆上して証言を拒否。

 

新実を除いて証言したのは上祐だった。

新実は女性信者の殺害は麻原が直接絞殺したと答え。上祐は、中川が注射で女性信者を薬殺したと主張。

この証言で上祐は激しい非難にさらされた。

上祐は教団が過去に田口や矢島といった信者を粛清した経緯を見てきたため、証言することができなかったと弁明、また警察や刑務官、公安が新実の証言からこの事件を把握したにもかかわらず公表しなかったことを指摘し、彼らの対応もおかしいと反論。

世間の怒りは収まらず上祐の元に刃物が郵送される事件が起きた。夏に予定されていた上祐のトークショーは中止となった。

 

トークショーが再開されたのは、処刑から3ヶ月経ってからだった。

 

ロフトプラスワン

 

2018年10月18日、新宿歌舞伎町。

この日、ロフトプラスワンで上祐史浩と鈴木邦男がトークショーを開催。会場は大勢の客で賑わった。

麻原彰晃と12人の弟子たちが処刑されてから、上祐にとっては初めてのトークショーとなった。

 

鈴木邦男、上祐史浩は、かつてここで徐裕行と一緒に対談し、村井秀夫刺殺事件の背後関係を否定する発言を展開していた。

 

徐の矛盾を事実のように語る二人に対し、長年私は疑問を感じていた。

そこで鈴木邦男に突撃取材を敢行することを決めた。

 

 

突撃取材

 

トイレから出てきた鈴木邦男

 

取材:「質問してもよろしいでしょうか?」

 

鈴木:「ハイ」

 

取材:「鈴木さんは村井秀夫刺殺事件で、徐裕行が『マスコミに煽られて、義憤にかられて殺人を起こした』と主張されていましたね?」

 

鈴木:「ウン。彼が言ったんだよ、徐さんが」

 

 

取材:「そうですよね?しかし、読売新聞と朝日新聞の報道をみると、徐は『右翼の本を読んだことがない』、『右翼思想とは関係ない』という証言をしています。犯行についてですが、『人を殺すという行為が怖かった』という証言も記録されているんですね。上峯憲司という若頭からの指示もあって。」

 

鈴木:「誰の指示?」

 

取材:「上峯憲司という若頭」

 

鈴木:「あ、ヤクザの?」

 

 

取材:「はい。しかし、何故鈴木さんが『背後関係はない』と主張されているのかちょっとよくわからないのですが。」

 

鈴木:「俺彼と何回も話しているけど、彼の義憤だと思うよ」

 

取材:「『義憤』と言われても徐は『怖い』と言ってるのですが。で、上峯憲司の指示が証言ででる筈ですが。」

 

鈴木:「う〜ん、でも…」

 

取材:「義憤だったら上峯の名前は出てこない筈では?」

 

鈴木:「その、右翼とか、ヤクザとか、アドバイスがあったかもしれないけど、最終的には自分でやったからね、決断…」

 

取材:「そこはありますよね。」

 

鈴木:「それを俺は信じたんだけどね」

 

取材:「それが信じるに値すると」

 

鈴木:「で、なんとか事件とかあったじゃない、前の」

 

取材:「豊田商事ですね?」

 

鈴木:「そうそう。豊田商事の人と僕、ずっと手紙交換してきたけれど、彼も似たようなことを言ってたね。そのー、そこに行ったら帰れなかったと」

 

取材:「はい。」

 

鈴木:「それでやらざるを得なくなったと…追い詰められて殺したと」

 

取材:「…という見解であると。それと、もう一つ質問があるのですけども」

 

鈴木:「ハイハイハイ」

 

 

取材:「サンデー毎日(1995年8月13日)の報道によると、上峯憲司がですね、『俺が捕まったら、民族派の右翼に連絡して欲しい』という記録があるのですけれども、この右翼の人物が、『民族派で学生活動をしていた大物右翼』という報道が出ていまして。この人が誰なのか気になるのですが」

 

鈴木:「俺じゃないよ、その、そいういう人と会ったことがないよ

 

取材:「蜷川さんとか中台さんが徐を擁護していたと思うのですが」

 

鈴木:「いや〜…」

 

取材:「心当たりないですか?」

 

鈴木:「ない

 

取材:「わかりました。ありがとうございました」

 

鈴木:「ハイ」

 

 

トークショーでは村井秀夫刺殺事件の質問書が取り上げられた

上祐は背後関係の有無については上峯を名指しするも、「真相は闇の中」と話をまとめるにとどまった。

 

 

 

筆者の見解

 

鈴木はこれまで徐の犯行動機がマスコミに煽られたものと主張した。

しかし、これまでに徐が証言を二転三転させた事実を突きつけてみた結果、

鈴木は根拠のある反論をすることができなかった。

徐の犯行動機について「暴力団に煽られて起こしたもの」と渋々言及せざるを得ない雰囲気であった。

 

鈴木は「徐が周囲に扇動に起こされて起こした事件」と主張しているが、

「徐がオウム事件の犠牲者の仇を討つため起こした事件」とは言っていない。

徐はブログ、twitter、これまで出版された書籍の中で徐がオウム事件の被害者について言及したことが一度もない。

よってこの事件は義憤によって起きたものではないのは明白なのだが、それでも不思議なことに鈴木は義憤という虚像に固執するのである。

 

余談だが、鈴木はトークショーの中で、麻原を裏切り3億円を盗み出そうとした岡崎一明元死刑囚について、不快な表情を浮かべながら「裏切り者だ」と嫌悪感を見せていた。

また村井の最期についても「処刑ではなく刺殺で死ねてよかったと思う」と言及していた。