(本因坊・秀策)

 66日は、囲碁の名本因坊とあがめられた本因坊・秀策の生誕185周年の記念日です。「本因坊」とは、江戸期を通じて囲碁四家元の中で絶えず筆頭の地位にあった「本因坊家」に由来し、現在では、囲碁の数々のタイトルの中でも最も歴史と権威のあるタイトルになっています。

本因坊・秀策は、182966日に、備後国因島(現・広島県尾道市因島外浦町)で生まれ、1848年(嘉永元年)に正式に第14世本因坊跡目となりました。その後、御城碁に出仕し、1919勝無敗の大記録を作ったりして、棋聖や碁聖と称されています(「棋聖」も「碁聖」も、現在、囲碁タイトル名となっています。)。

(私と囲碁の出会いと歴史)

私も、囲碁を中学1年生の時に知り、それ以来囲碁が大好きになりました。残念ながら、身近に囲碁をする大人の人がいなかったため、主に、本で詰碁をしたり、定石の本を読んだり、テレビ碁を観戦したりしていました。対局をするようになったのは、大学に入って以降のことです。

それでも、私の人生の中では、囲碁は重要な役割を果たし、私を助けてくれたと思います。囲碁は、別名「手談」とも言われ、人とのお付き合いが始まったり、お付き合いが深まったりする良い機会となったのです。

例えば、田舎から上京して大学に入った時に全国からやってきた新入生と友人になれたのも、社会人として未知の地・東北の地に行った時に地域の人達と馴染になったのも、囲碁を通じて妻(結婚前も含みます。)の父親から良い印象を得られたのも、政治家として菅直人、渡部恒三等の諸先生と近づけたのも、囲碁のお蔭だと思います。

(私の現在の囲碁生活)

現在、政治家浪人中ですので地域での政治活動に勤(いそ)しんでいますが、その中の一つが、時間が取れるときに、色々な地域の碁会所、囲碁サークル・同好会に立ち寄って「手談」をすることです。最近、ある地域の囲碁大会で優勝して、田舎「六段」を名乗ることを許されました。

(囲碁の格言)

囲碁には、人生や政治活動に有益な格言があります。例えば、「着眼大局 着手小局」、「岡目八目」、「大場より急場」、「相手の急所は味方の急所」、「取ろう取ろうは取られの元」等々です。ご存知の方も多くおられるでしょうが、ご存知ない方は、インターネットででも調べて下さい。きっと、「なるほど」と思われるに違いないと思います。

(了)