「安倍首相の足下の県」(山本繁太郎・山口県知事の言)である山口県の県議会定例会が、27日から開かれますが、度々病気療養をしている山本知事の出席が危ぶまれています。山本知事は、この度も先月28日に入院し現在も病状が明らかにされていないため、県議会定例会に出席できるのか否か県民が疑問に思っているにもかかわらず、昨日の県議会議院運営委員会では、出席の可否を明確にしなかったのです。
この事態に対し、県議会議院運営委員会で与野党間のやりとりがあったそうです。山本知事を県知事選で推薦した自民党の議院運営会委員は、野党委員からの「知事が県議会に出てこない場合、どうするのか」との発言に対し、「憶測で発言するのはいかがか」と筋違いの反応をしたそうです。「県議会は県民のために開催されるもの」という意識が全く欠如し、その場しのぎをしているとしか言いようがありません。
県庁の態度も、県民不在です。県庁幹部は、「重要な方針は、その都度、知事に判断を仰いでいるので問題はない」と言っているそうですが、どんな課題に関する重要な方針について、知事にどんな判断を仰いだのか全く県民に知らされることはありません。これでは、知事の判断がキチンと仰がれたのか、県庁職員限りで判断したのか、全く不明です。県知事がいないのと同じではないでしょうか。
このような事態に対して、マスコミが必要な取材をしていないのではないかとの疑問があります。確かに、個人の病気に関する情報はプライバシーに関わる微妙な情報ですが、一国の大統領にも匹敵する大きな権限を有する知事が、その職務をキチンと果たせる状態にあるのか否か、特に、緊急事態において迅速かつ的確な判断を下せる健康状態にあるのか否かは、マスコミがチェックし、県民に伝えるべき情報です。
このような自民党県議たちや県庁幹部の対応ぶりを見ていると、山本県知事が退任する場合に備えて、自分達にとって都合の良い県知事候補を探すための時間稼ぎをしているのではないかと疑いたくなります。そういう疑いを払拭するためにも、山本知事サイドは、今後の復帰見通しを速やかに明確に示すべきです。マスコミも、「情報源」である県庁に遠慮して、その職責を放棄するようなことがあってはなりません。
(了)