米太平洋空軍のカーライル司令官が、29日、空軍仕様の新型輸送機CV22オスプレイの配備先について、沖縄県の嘉手納基地に加え横田基地(東京都福生市など)が候補地だと明言した。また、横田基地への配備について、「日本政府と調整している。」とした。

これに対し、菅官房長官は「アメリカ側から通報はなく、日本政府としては承知していない。アメリカもいかなる決定も行っていないと承知している。」と述べた。米の空軍司令官が「日本政府と調整している。」と明言しているのに、おかしな話だ。

菅官房長官は、日本国民が重大な関心を持っている話なのだから、単に「日本政府として承知していない。」として放置するのではなく、キチンと米国側に確認すべきだ。にもかかわらず、確認しようという姿勢すら見せない。

この点に関して思い出すのは、MV22オスプレイについて、06年の在日米軍再編決定時には沖縄配備は決まっていたにもかかわらず、当時の自公政権は「聞いていない。」という態度を取り続けていたことである。

その後、政府がオスプレイの沖縄配備を公式に認めたのは、2010年5月であり、その時の政権は民主党政権であった。安倍政権は、本当は知っているにもかかわらず、知らない振りをして国民を欺こうとしているのではないか。こんなことは、許してはならない。