昨日、東電は、福島第1原発の汚染水が海に流出していることの公表が判明(社内判断)3日後になったことを明らかにした。判明したのが参院選挙期間中の19日(投票日は21日)であり、公表したのは22日の夕方だった。



 報道によれば、「原発の再稼働に意欲的な自民党に配慮し、参院選終了後まで公表を延期したのではないか。」との指摘に対し、東電側は「全く関係ない。」と否定したそうだ。本当だとすると、あまりにもでき過ぎの話ではないか。



 ここは、原子力規制委員会に対し、しっかりと事実関係の調査を行うことを要請したい。東電社内で起こっていたことの経緯、原子力規制委員会への報告状況、経済産業省や官邸への報告状況等、今回の事故対応が政治判断で歪められていないことを示すべきだ。



さもなければ、原子力規制委員会は、原発に対する国民の信頼は得られないことを肝に銘じる必要がある。