参院選での審判 その2
(細野幹事長の辞意表明と菅元首相への離党勧告)
「参院選での惨敗」という結果を踏まえて、民主党内では、選挙結果の責任の所在を巡って混乱が生じています。民主党・細野幹事長が参院選惨敗の責任を取って辞任の意向を示すと共に、参院東京選挙区で無所属候補者を応援した菅元首相に対し離党勧告が行われました。
細野幹事長が「惨敗に対して、組織として誰も責任を取らないことはあり得ない」と主張したことは理解できます。しかし、細野幹事長の辞任の時期を少しばかり延期(8月末)するために菅元首相の責任を問う形で離党勧告を行うということの意味が良く分からないのではないでしょうか。これでは、結局、菅元首相の離党又は除籍処分を求めるために細野幹事長が辞意を表明したことになってしまっています。
確かに、民主党公認を失い、無所属となった大河原雅子・候補を応援したことは、組織人として決してほめられる話ではありません。しかし、大河原候補にとっては、公示の2日前に党公認を取り消されることは「死の宣告」を受けるに等しいものだったと思います。そして、多くの政策課題について大河原候補と共同歩調を取ってきた菅元総理が大河原候補を応援し続けたいという気持ちも良く分かります。
結果として菅元首相や大河原氏を民主党から切り捨てることとなる今回の対応は、私が4月の参院山口県補選以来唱えてきた「穏健保守から中道・リベラルまでの庶民的政治勢力の結集」とは逆の方向に向いていると言えそうです。しかしながら、実は、このような過程は、新しい政策集団を結集するときの主導権争いと考えることもできそうです。