2011年6月9日 CSテレビ出演


 明日、CSテレビの朝日ニュースター「別刊 朝日新聞」に出演することになりました。この番組は、ニュースを読み解く報道番組なのですが、今回のテーマは「揺れる民主党 信頼回復の道筋は」であり、司会は朝日新聞論説副主幹の坪井ゆづる氏です。ゲスト出演は、私の外には、民主党衆議院議員である笠浩史・文部科学大臣政務官がいます。笠議員とは、以前に、葉千栄氏(ジャーナリスト)が司会をする朝日ニュースターの番組に一緒に出た経験があります。


 あらかじめ、番組の進行をある程度教えてもらいましたので、どんなことを話したら良いのかちょっと考えてみました。私の考え方の基本的視点は、「信頼される政治」あるいは「国民が信頼してくれる政治」をどう実現するかにあります。政治状況は日毎に変わってきますので、本番で同じことを話すことになるかどうか分かりませんが、番組を見て頂くときにある程度参考になるかもしれませんので、概略をご紹介したいと思います。


 番組の前半のサブ・テーマは「民主党の現状と課題」です。


 その中の最初の話題は「次期総理に求められる条件」ですが、いつ、どのような状況で菅総理が退陣するのかが分かっていない時に答えるのは難しい話題です。現在の政治状況が不安定であることが最大の問題だとすれば、「敵が少ない人」が無難かもしれませんが、それでは政策が二の次になってしまいそうです。


 次の話題は「大連立はあるのか?」です。原則として、民主主義政治においては大連立は避けるべきと思いますが、大震災や原発事故を抱え、迅速な対応が求められる状況の下では、その状況が続く間は止むを得ないのかもしれません。ただし、その場合でも、憲政の常道から言えば、衆議院の過半数を握っている民主党から首班が指名されるべきと考えます。


 その次の話題は「小沢一郎氏の処遇」です。この問題は、国民が政治に何を求めるのかで答えが違って来そうです。菅総理は、「『政治とカネ』の問題を後の世代に先送りにしてはいけない」という思いで厳しい対応を取ってきたと思います。そのことを考えますと、小沢・元代表が、自らに降りかかっている疑惑について説明責任を果たすことが先決だと思います。

 

 番組の後半のサブ・テーマは「今後の政局の行方」です。


 その中の最初の話題は「国会延長の可能性」です。正直言って、なぜこんな問題がこの番組で関心をもたれるのか、私にはよく分かりません。マスコミは分かり易いテーマで報道しやすいので関心があるのかもしれませんが、その必要があれば延長すべきでしょうし、その必要がなければ延長すべきではないでしょう。要は、延長して取組むべき政策課題があるのかどうかに尽きるのではないでしょうか。


 そこで、次の話題は、必然的に「政策課題(復興基本法、2次補正予算、特例公債法案、社会保障と税の一体改革、日米関係など)の行方」になります。復興基本法は来週中にも成立する見通しですので別として、本番組が提示した政策課題は、いずれも、国民の視点に立って考えるべき問題です。


 特例公債法案と「社会保障と税の一体改革」は、既に、わたしの「今日の一言」でお話ししていますのでそれを見てください。2次補正予算は、復興構想会議の基本的考え方が決まればそれに基づいてできる限り早く編成・成立させるべきことは当然です。日米関係は、「対米追従」になるのではなく、米国ともアジアとも良好な関係を築いていく方向で外交・安全保障を考えていくべきというのが、私の基本的スタンスです。


 最初の放送は、明日10日(金)の午後10時から10時55分までです。その後、翌11日(土)午後2時から、次いで13日(月)午後3時から、15日(水)午後5時から、16日(木)午前4時から再放送されます。お時間の取れる方は是非ご覧になってください。