今朝、訪日中のメキシコのカルデロン大統領が横路・衆議院議長を表敬訪問された際に、私も日本・中南米国会議員連盟の事務局次長として同席させていただきました。カルデロン大統領は、現在47歳の若い大統領ですが、連邦下院議員やエネルギー大臣などを経て、06年12月に大統領(任期6年、再選不可)に就任しています。今回の訪日は、今年の日墨交流400周年を契機として更なる日・墨両国関係を一層強化することを目的としています。
日墨交流400周年というのは、1609年にメキシコに向かうビベロ・フィリピン総督が千葉県に漂着し、時の将軍・徳川家康がビベロ総督の帰国のために船を提供して1610年に太平洋を渡ったことを記念しているそうです。その後、1888年には日本が悲願としていた平等条約を初めてメキシコとの間で結んだり、1897年に日本人がメキシコへ移住したりしています。メキシコへの移住は、ブラジルより11年も早く、中南米の中では最初になっています。
最近では、我が国にとって世界で2番目の自由貿易協定となる日・メキシコ経済連携協定が05年4月に発効しており、その結果、08年には、メキシコから日本への輸入で対04年比68%増(約4000億円)、日本からメキシコへの輸出で対04年比84%増(約1兆円)と急拡大しています。カルデロン大統領は、就任以来日本の首相とも度々首脳会談を行っていますが、残念ながら、日本の首相は毎回顔が変わっている状況でした。
、今回のカルデロン大統領の訪日は、08年7月のG8洞爺湖サミット以来であり、鳩山首相との首脳会談は、昨年の11月のシンガポールAPEC以来2度目です。横路議長との面談では、メキシコが現在直面している課題として、組織犯罪を撲滅して法治国家体制を構築すること、保健・衛生レベルを向上させること、公共投資や民間投資によってインフラを拡充すること、世界に向けて開放的かつ競争的な市場を構築すること等を説明しておられました。
また、カルデロン大統領は、日本とメキシコとの関係では、日墨間で03年に「戦略的パートナーシップ」を確認したが、今回の訪日で鳩山首相との間で「戦略的グローバル・パートナーシップ」に拡大することを確認したこと、日本とは平和、核軍縮、地球環境等の問題で協力していきたいこと、平和を愛する国・世界のために働く国である日本と議会間の協力も含めて協力していきたいことを強調しておられました。
メキシコは地球温暖化問題にも熱心に取り組んでいますが、カルデロン大統領は、横路議長の質問に答えて、「コペンハーゲンのCOP15の合意は不十分であり、今年の12月に開催されるメキシコ会合では、COP15の合意をベースにして具体的成果を挙げたい。特に、法的拘束力のある合意が必要であり、その実現のためには、途上国に対する先進国からの技術的協力や金融支援が大事である。」と意欲的に発言をされていました。
カルデロン大統領に同行した野党(制度的革命党、2000年に政権交代があるまでは71年間にわたっての政権党)のヒメネス・連邦上院アジア外交委員長は、「カルデロン大統領は、常々『日本に学べ』と言っている。」と言っていました。人口も1億人を超え、面積も日本の5倍強あり、鉱物資源(特に、最近リチウム鉱山も発見されたそうです。)も豊かなメキシコとより緊密な関係を築くことは、これからの日本にとっても大事だと思います。
私も、日本・中南米国会議員連盟事務局次長として、これまでブラジルとの友好関係の促進などに努力して参りましたが、今回のカルデロン大統領との面談を良い機会に、メキシコとの友好関係の促進に頑張って行きたいと思います。