昨日(26日)は、私の選挙区内で、2つの首長選挙(市長選挙、町長選挙)がありました。いずれも、4年前の市町村合併に伴って行われた市長選挙、町長選挙、市会議員選挙、町会議員選挙の任期満了に伴う選挙の一環として行われたものです。この2つの首長選挙は、幾つかの点で共通するものがあったように思います。それらの共通点は、現在の地方自治体の傾向を示すものでもあるように思われますので、以下、ご紹介したいと思います。

 第一点は、4年前は、いずれも無投票で首長が決まったのに、今回は、いずれも三つ巴の戦いとなったことです。合併時は、選挙区が合併前と異なってしまうために、新人候補者が出馬しにくいという事情があるのかもしれません。合併から4年経つと、市民や町民にも同じ市民や町民であるという一体感が生まれて来て出馬し易いという環境になるのかもしれませんし、合併後の課題も明確になって選挙戦の争点が示し易くなるのかもしれません。

 第二点は、いずれの選挙戦も、地方自治体が経営する病院問題が選挙戦の大きな争点となったことです。市長選挙では、合併で抱えることとなった2つの公立病院をどのように経営的に成り立たせていくのかという問題であり、町長選挙では、公立病院の移転新築問題であり、問題の様相は少し異なっています。しかし、「市民や町民の健康をどう管理していくのか」という身近な問題が有権者の大きな関心となったことは共通しているように思います。

 第三点は、いずれの選挙戦も、前職の後継者と目される候補者に与党の応援がなされ、変化を訴えようとする候補者に私たち民主党の応援がなされたことです(町長選挙では、土地柄もあって、民主党が表に立って応援することはありませんでしたが、教職経験のある町長選候補者の「教え子」という立場で菅直人・民主党代表代行が選挙区入りをして応援演説をしています。)。

 地方自治体の首長選挙は、本来であれば、「地方分権」や「地域主権」を大事にする民主党が表に立つことは、余り好ましいことではないのかもしれませんが、変化を訴えようとする候補者には、国政で同じく変化を訴えている民主党の応援がふさわしいという面もありそうです。

 第四点は、いずれの選挙戦も、前職の後継者と目される候補者が勝利を納めたことです。前職が「権力者」としてその地域に根を張っているという強さもありますが、そのほかにも、その候補者を応援した与党の勝利にかける貪欲さもあるように思います。民主党も、「応援する以上は、勝利に向けて一生懸命頑張ろう」という意識はあるのですが、「良い政策を訴えれば有権者は分ってくれる」という学者肌から抜け切れていないところがあるように思います。

 結局、2つの首長選挙では、民主党は、「有権者の皆さんに選択肢をお示しする」という最低限の役割しか果たせず、民主党が応援した候補者は負けてしまいました。大変申し訳なく思いますが、これを一つの貴重な経験として、地方自治体選挙でも、勝利に向けて貪欲さを持つ頼もしい存在になれるように頑張っていきたいと思います。