産後の病は産後に治す | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 「中医症状鑑別診断学」人民衛生出版社

上の本をみると婦人科症状に関し、①月経病症状②妊娠病症状

③産後病症状と分かれて書かれています。

 

 女性の身心はそれぞれの期間で特徴的状態になる

ので当然のことです。

 

 「産後の病は産後に治す」ということは中医学では一般的に

言われているようです。

 

 この考えを進めると、その期間に治せないと、将来、禍根を残すと

いうことです。(邪気が体内の奥深く侵入してしまう)

 

 

 産後は筋骨・腠理が大きく開いています。どのような薬物でも

邪気を外散させるよう到達させるのは容易なことではありません。

 

 産後に特徴的な病理は

①寒気が頭骨に潜り込み頭痛する。

②トイレ、手を洗うことが多く、気持ちのやり切れなさで

 手指の小関節が痛む。

③怒りやすく、気がふさぎ、落ち着きなく、よく泣く。

④足を冷やし、寒邪を入れ、踵(かかと)の痛みがでる。

⑤腠理が開いているので、津液を収摂できなく、虚汗をよくかく。

 

腠理:皮膚のきめを指す。皮膚と皮下筋肉の間隙。

   気血津液が流通する門戸、外邪が内部に侵入する

   のを防ぐ機能もある。 

 

 この他に「中医症状鑑別診断学」人民衛生出版社に

詳しくでています。

 

 家内の場合、先の症状はまったくなくさっぱりしたと

言っています。

 

 弁証を間違えると、より悪化してしまいます。

とにかく、早期に解決することです。