未来に向け、皮膚病はより増えていく 「因為焦慮」 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 「肺は皮毛を主る」 「憂は肺を傷る」

 

上の言葉は肺と皮膚病の関係ですが重要です。

 

 まだまだ、西洋医学では指摘されていませんが

(「生命沈思録」 曲黎敏著 )この本のなかに書かれていますが

曲先生は「焦慮」ということを強調されています。

 

 先生は「焦慮」をつぎのように定義しています。

焦慮とは、未来が不確定のため、産生される煎熬(せんごう)感。

「焦」の上の部分「隹」は小鳥をあらわし、下の部分「灬」は小火

 

 つまり自分が小鳥になって、小火で焼かれている心理状況を

想像してみてください。なんとなく解ります。

 

 精神的な関係では「焦慮」のほか憂愁をあげています。

ともに肺を傷つける最たるものと言われています。

 

 現代はこの「焦慮」と「憂愁」が溢れているかもしれません。

 

 この他は肺に影響を与える原因として、薬の乱服・空調・冷飲・

添加物使用の加工食品が呼吸系統を妨害、破壊する。

(空気汚染もあると思います。)

 

  肺は最も弱い臓器でこれらの絶えざる攻撃に耐えることが

出来なくなっています。

 

 特に外的要因よりも「焦慮」と「憂愁」を強調しています。

 

 私自信も曲先生の指摘でなるほどそれは言えると考え

ています。

 

 日本も高度成長期(1960~1970)、光化学スモッグなどが

問題視されていましたが、肺癌の発症率は年々増え現在のほうが

多いようです。(中でも男性では肺癌がもっとも多く、女性は乳癌。)

 

 「焦慮」を解決する方法ですが、放下(物事に執着せず、解脱する

こと)ではなく、明白(Mingbai)が重要だといっています。

 

  明白(Mingbai)は普通は理解するとか、賢明であるとかですが

自分の無明・無知のみであり、先ずは学習、命を知り、明白となる。

「天命を知り、人事を尽くすのみ」しかないといっています。

 

 チャーチルの言葉を引用しています。

一切は因果のみである、「因」を取り除くことができれば

病の大半はよくなる。

 

 ここまで書いてきたのですが、納得できる結論が出ませんでした。

私の勉強不足があるのみです。

 

 最後まで読んでいただいた方には本当に申し訳ありませんでした。