水疱糜爛が主な皮膚疾患 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

  親指、人差し指、手背に小水疱が

たくさんでき、ひどくなると糜爛する方が

毎年何人かいます。


 日本人は脾胃の弱い人が多い。

特に、これからの季節悪いと知りながら

冷たい飲み物を多飲してしまいます。


 脾胃の弱い人は脾虚内湿の体質の人が

多い。


 この湿邪が体表への衛気を拒んでしまい

体表に熱感が届かない。(身熱不暢)。


 体内の熱を外泄出来ない為、体内に

湿熱を溜め込んでしまう。


 脾胃の弱い人の湿熱は、湿が熱よりも

重い場合が多い。(湿重熱軽)


 身体が重だるく、倦怠感が強く食欲がない

です。


 こんな時、補薬の配合されたドリンク剤など

のむと、一時的に興奮し、元気になったような

気になります。


 これが全く逆療法だということは、少し考えれば

すぐわかる話です。


 こんな時、使用するのが有名な三仁湯です。


 上焦に対して杏仁、中焦には白豆仁、下焦

には薏苡仁(よくいにん)、


 三焦に弥漫した湿熱をさばく処方ですが

中国ではこの処方を皮膚疾患によく使います。


 日本にこの処方のエキスがないのが不思議

です。