皮膚の状態に関係する「衛気」について
考えてみました。
衛気は水穀の精気から化生し、活動性が高く
動きが速いという性質があります。
全身のすみずみまで行きわたり、肌肉を温養し
皮膚を潤沢にし、腠理を滋養し、汗孔を開閉する
作用があります。
衛気が充分あるということが、皮膚が正常にあると
いうことに関係してきます。
衛気が不足すると肌表を密に保つことができません。
したがって病邪が侵入しやすく、皮膚の異常も出やすく
なります。
衛気は肌肉・皮膚の間を走り休むことなく働いています。
衛気の運行は呼吸のサイクルが直接反映し、一日にほぼ
人体を50周するといわれています。
最初に説明しましたが、水穀の精気から、営気と衛気が
化生され、残りの濁った排泄物は体外に排泄され
清らかなものは呼吸に関係する「宗気」として胸部の気海に
蓄えられます。
よく呼吸が荒いなどといいますが、逆の流れで呼吸の内容が
「衛気」に影響をあたえるだろうことは考えられますが
どんな呼吸がいい結果になるのかまだ勉強不足です。
ただ呼気を少しずつ長く吐くということだけはいいようです。
剣道をやっていて、上段者の先生になると、1分間に
2呼吸という先生もいます。