最近、帯状疱疹のお客さもが連続してご相談に見えました。
突然紅い小水疱が、帯状に現れ、 小水疱は１週間を境に結痂し、
3～4週で治癒します。手や顔にでる場合左右どちらかに出ます。
治療が遅れると怖いのが痕が残りやすいことと、後に残る
神経痛です。
西洋医学では抗ウィルス薬や神経ブロックなどをおこなうようですが
早期に漢方薬を使用すると、それほどひどい状態にならないで済みます。
赤い発疹が固まって出て痛みがあるようなら、まず五味消毒飲加減や
板蘭根・五行草・白花蛇などの清熱解毒薬のお茶がありますから
すぐ飲んで見てください。
三叉神経領域に出ると顔面神経麻痺のように顔や口がまがった
ようになることもあります。
痛みを残すと、人によっては激しい痛みで難治性です。
帯状疱疹のウィルスは、健康な人でも体にあり、抵抗力が落ちた時
でやすいといいますが、お客様にお話をうかがっていると
精神的ストレスも関係しているようです。
「肝鬱→脾虚→後天の精不足→先天の精不足→免疫力低下」
もちろん抵抗力がないわけですから「健脾」にも気をつけたいです。
中医学では「湿」と「毒」が経絡の流れを阻害していると考えるので
中国ではかなり毒性のある生薬を使っていますが、
日本ではもちろん使用できません。
（草烏頭・川烏頭・雷公藤「すべて外用」）
蜈蚣（ごしょう）：ムカデ 全蝎（ぜんかつ）サソリなどの活絡止痛薬
やはり早めの処置が決め手ではないでしょうか。
上の生薬を使用するほどでは薬局で対処できませんが
早期なら十分可能です。