心下痞証 瀉心湯② | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 「傷寒五六日、嘔而発熱者、柴胡証具、而以他薬下之、

柴胡証仍在者、復与柴胡湯。・・・・・但満而不痛者、

比為痞、柴胡不中与之、宣半夏瀉心湯。」


 つまり少陽半表半裏証と陽明腑証の併病において、下法

により「脾」の陽気が損なわれた時使用します。


 私が昔、勉強していたころ教えていただいた先生は

「脾胃」に寒熱が錯雑して、「脾胃」の昇降失調が出ている状態


激辛ラーメンを食べて、極冷のビールを飲むとこの薬の証に

なりますから経験して見て下さいと教えられらた。


 最近読んでいる本で、やはり病理を性格に把握する必要を

かんじました。


 一つの臓腑が寒熱錯雑することはない。


 つまり半夏瀉心湯は「胃の熱」で嘔吐「脾の寒」で下痢に

なっている状態に適応する処方であると

きちっと理解しておかなければいけないと反省した次第です。


 また「柴胡」に代わって「黄連」が入っているわけですが

「中薬学」などを調べてみると帰経に胃・脾はもちろんですが

肝・胆・心もあります。「疏肝解鬱」作用はありませんがなにか

関係しているように思えます。