「傷寒五六日、嘔而発熱者、柴胡証具、而以他薬下之、
柴胡証仍在者、復与柴胡湯。・・・・・但満而不痛者、
比為痞、柴胡不中与之、宣半夏瀉心湯。」
つまり少陽半表半裏証と陽明腑証の併病において、下法
により「脾」の陽気が損なわれた時使用します。
私が昔、勉強していたころ教えていただいた先生は
「脾胃」に寒熱が錯雑して、「脾胃」の昇降失調が出ている状態
激辛ラーメンを食べて、極冷のビールを飲むとこの薬の証に
なりますから経験して見て下さいと教えられらた。
最近読んでいる本で、やはり病理を性格に把握する必要を
かんじました。
一つの臓腑が寒熱錯雑することはない。
つまり半夏瀉心湯は「胃の熱」で嘔吐「脾の寒」で下痢に
なっている状態に適応する処方であると
きちっと理解しておかなければいけないと反省した次第です。
また「柴胡」に代わって「黄連」が入っているわけですが
「中薬学」などを調べてみると帰経に胃・脾はもちろんですが
肝・胆・心もあります。「疏肝解鬱」作用はありませんがなにか
関係しているように思えます。