心下痞証 瀉心湯① | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 いままでは小柴胡湯に関連した(手少陽三焦・足少陽胆経)の

問題でした。臓腑は肝・胆に関係する問題でした。(主に肝の疏泄)


 三焦の水分の縦の流れ、半表半裏の「表」と「裏」の身体の

表面と内部の疏通。病的主症状は胸・脇の苦満感。


 今回は中焦(胃・脾)です。

中焦は半表半裏に対して半上半下、上と下の交通を調節しています。


 胃気降濁・脾気昇清・肺気粛降・肝気昇発などすべて関係しているため

陰陽・気血・水火・気機昇降の枢紐(調節・コントロール) 


 主に「胃気の調解作用」によっているため

症状の異常としては心下痞(胃腔部の違和感)がでます。


 ここで使用される一番ポピュラーな処方が半夏瀉心湯です。

半夏・黄芩・乾姜・人参・炙甘草・黄連・大棗ですが


小柴胡湯の柴胡→黄連 乾姜→生姜に変えただけです。


 大きくみると小柴胡湯の柴胡を黄連に変えた処方です。


もともと、小柴胡湯で効果が出なかったときにも使用するので

こうなるのでしょうか


 とにかく半夏瀉心湯は身体の上下の失調に関係する処方です。