掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 よく相談を受ける皮膚疾患に掌蹠膿疱症があります。



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 これはかなり症状が良くなったときです。

最初、ご相談に見えたときにはもっと紅斑が強く、膿疱もありました。

これは薬を飲み始めて1ヶ月ほどです。


 この皮膚疾患はウミが溜まった無菌性の膿疱とよばれる皮疹が

てのひら(手掌)や足の裏(足蹠)に多く見られ、その後、黄褐色のかさぶたになる

病気で周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。


 慢性難治性疾患で10年~20年と治療を続けている方も少なくありません。

原因は分かっていませんが、約半数以上の方が、病巣感染の疑いがあり

扁桃の摘出、入れ歯、歯槽膿漏の治療が有効であるといわれています。


 入れ歯などは金属アレルギーなどの人もあり、材質を変えることで

良くなる人もいます。


 現代医学では抗ヒスタミン剤、広域抗生物質、ステロイド軟膏などのODT

療法が一般的です。


 中医学では、清熱利湿・涼血・解毒清熱剤の併用です。

外用は中黃膏に五行草を混ぜ、お客様に自家製の軟膏を

作っていただき、塗ってもらいます。


 いままでの経験からすると、通常の量より多めに服用していただくと

効果がかなり期待できます。


 湿邪を取る薬剤を使用するので、身体の乾燥にはきおつけ

使用することはいうまでもなく、また清熱の薬剤で脾胃の働きを

傷つけないよう注意も必要です。


 間違いやすい病気もあり、皮膚科専門医の受診は必要です。