群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

[名言]郁病虽多,皆因气不周流,法当顺气为先,

开提次之,至于降火,化痰,消积,犹当分多少治之

 

 鬱病が多いといっても、皆「気」が隅々まで流れないのが

原因である。「気」を真っ先に筋立てるべきである。

「気」を開き·,あげてやるのは次の問題である。

 「降火」「化痰」「消積」に至っては、適正に配分を考え

 これを治療する。

 

 「来源」李用粹《証治汇补·鬱証》

 

 「鬱病」は感情がのびやかでなく、「気」が滞っているため

気持ちは抑鬱として、情緒が楽しくない。

胸が悶え満ち、脇腹は張って痛い、またよく怒り、泣き叫ぶ

或いは咽中に異物が梗塞しているような感覚。

これらが主な臨床表現である。

 

 それらの病理変化と「心」「肝」「脾」は密接な関係である。

初期は実証が多く、中期は「気鬱」が病変の基礎となる。

 

 治療は疏肝理気解鬱が主となる。

気鬱化火のものは理気解鬱に清肝瀉火

気鬱挟痰、痰気交阻のものは理気解鬱に化痰散結薬を配合

気病は「血」に及ぶ、気鬱血瘀のものは、理気解鬱に

活血化瘀、有湿滞者には健脾燥湿或いは芳香化湿薬を

加える。食事が消化できない者には消食和胃薬を加える。

 

 (1)肝気鬱血

「証候」:精神抑鬱して感情が安らかでなく、胸部が悶え満ち

     脇腹が張って痛い、痛む場所一定しない、胃脘部

     悶えゲップがある。食欲がない、大便不調、脈弦

 

「治法」:疏肝解鬱、理気畅中

「代表処方」:柴胡疏肝散

「加減」:脇腹の張り痛みが強い時は加郁金・青皮・佛手

     肝気犯胃・胃失和降でゲップがよくあり、胸脘部が

    のびやかがなければ、旋覆花・代赭石・蘇梗、半夏

    食滞があり腹が張る者は神曲・麦芽・山査子・鶏内金

    肝気乗脾で腹張・腹痛・腹瀉には蒼朮・茯苓・烏薬、

    血瘀があり胸脇に刺痛があり、舌に瘀斑があれば

    当帰・丹参・紅花を加える。

 

 (2)気鬱化火

 「証候」:性格はせっかちで怒りやすい、胸脇が張って

      口は苦く乾燥、或いは頭痛、目赤で胸焼けや口が

      酸っぱい便秘、舌は赤く、舌の苔は黄色、脈弦数

 「治法」:疏肝解鬱,清肝瀉火

 「代表方剤」:丹梔逍遥散

 「加減」:熱が比較的に強く口苦く、便秘があれば竜胆

      大黄を加え。脇腹に痛みがあり口苦く、胸やけ、

      ゲップ吐き気があれば黄連、呉茱萸を加え、

      肝火上炎して目赤、頭痛があれば菊花、釣藤鈎

      刺蒺藜を加える。熱により傷陰して舌赤く、舌の

      苔がなければ生地黄、麦門冬、山薬などを加える。

 

 このあとに「肝」を中心にしてみれば(3)血行鬱滞証

 (4)痰気鬱結証とあり「心」の働きを中心にすれば

心神惑乱、心脾両虚、心腎陰虚などもあります。

 

  過去の経験から、一日、一日「証」が変わる人が稀では

ありません。