趙医師が神亀が診療に役立つということで大変な人気になり、
悪い事には弟子がこんなに上手くいくならと亀を神亀として売りだして
しまいます。
もともと偽診断が続くわけがなくクレーマーが続出します。
そこで翁医師が趙医師のところへ出向き助言します。
この助言がまたすばらしいです。
「翁大夫、私に何か用事ですか。」
「診断です、あなたが私を診断するのではなく、私があなたを
診断するのするのです。」
「翁大夫、本当にユーモアがある。」
「まず私には病気はない。もし病気があれば自分で診断する。」
「私はほかの人が私より優れていると思わない。」
「おそらくあなたは自分の脈を診断させないだろう。」
「あなたに特殊な能力があって私の脈をみることが許されるのか」
「あなたに不満があるわけではない」
「あなたの中に邪道の病がある」
「翁大夫、あなたの手はそんなに長くのびるのですか、」
「私の手は長くはないが群れを成す人が私の手をしっかりつかんでいます」
「あなたはなにをしたい。わたしを煩わせにきたのか」
「趙先生、あなたも名医で上海で一番に診療所を立ち上げた。
医術にたより、外観だけ飾るのはよくない。邪念を
動かす必要はない」
「あなたは私にさからっているのではない。理にさからい
医理にさからい、天理にさからっている。あなたが手中に
ある理を大変軽くしているように思う。」
「中医薬は幾千年も伝承していくことができ、私たちも
上海で診療所をひらき生計をたてられる。」
「私たちの才能と学問に頼ることだけではない。」
「望・聞・問・切の四診 八綱(陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実)
理法方薬に頼り、いまの現状から離れることです」
「まだ足元は丈夫で、脊髄骨は直立でき胸は落ち着いた
呼吸ができるでしょう」
「できるだけ早期に収めれば挽回の余地があり、さもないと
おおきな過ちを引き起こす。 後悔しないように」
中医学の発展だけをかんがえている翁医師の助言です。
最近よく聞いています。いろいろな都市のパターンがあるようです。
清華パターンも詞が変わっていてまた違う味わいです。