群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 渡辺オイスターの勉強会に参加しました。

慢性ストレス・脳内活性酸素・脳内慢性炎症の

関係がいまひとつ整理できないため、下記の

本を購入し、「慢性ストレスによる脳内炎症が

うつ病を引き起こす?」の第4章を読みつつ

整理していったのですが、この本では活性酸素

がほとんど出てきませんでした。

 

 うつ病を中心とした精神疾患が慢性ストレス

による脳内の炎症が原因の一つににある

ということを上の書籍で紹介されています。

 

キーワードがいくつかあり、これらを解りやすく

関連づける必要があります。

①慢性ストレス・加齢

②グルココルチコイド(コルチゾール)

③活性酸素

④炎症性サイトカイ(IL-6・TNF-α)

⑤神経細胞・グリア細胞(ミクログリア)

 

 慢性的ストレス(心理的・物理的・科学的・

生物学的)

             ↓

 副腎皮質よりコルチゾールの分泌が継続

             ↓

過剰な活性酸素が発生し、海馬の受容体が

傷つく(細胞が破壊され内因性ダメージ関連

物質が放出)

             ↓

マクロファージが内因性関連物質を異物と

認識しミクログリアが炎症性サイトカイン

(TNF-α・IL-1・IL-6)を放出

              ↓

神経細胞の機能を低下させる

 

脳をつくる細胞には神経細胞とグリア細胞が

あり、グリア細胞の一種、ミクログリアが異物の

排除をするとき活性化して炎症が起こり

精神疾患に関連している。

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脳細胞内のミトコンドリアが活性酸素で

破壊し、炎症状態が続くと、炎症性サイトカイン

が慢性的に増加し睡眠の質の低下、無気力・

疲労倦怠感・倦怠感などが引き起こされる。

 

 脳内の活性酸素を消去することで、ストレスの

緩和、睡眠の質の向上し、炎症を緩和できる

 

 最後に「体の疾患が慢性ストレスの原因となって

精神疾患を発症する場合や、逆に精神疾患に伴い

体の痛みが生じるケースがあります。そのような

体と精神の疾患が併発する仕組みに炎症が

関わっているとかんがえられる。」とあります。

 

 現在の研究はミクログリアの活性化を抑制し

炎症性サイトカインの放出を抑制する物質の

研究がすすめられているようです。