英検2級の要約問題


新しくなった英検において、一番の話題は「要約問題」ですね。


果たして、これまでのテンプレを覚えるだけのライティングとどう違うのか。或いは、今回も「テンプレ」が存在するのか。もちろん、そのようなものができてしまうと、英検改革の意味がなくなってしまいます。


いろいろ専門家の意見を拝見しても、難しくなったという方もいらっしゃれば、それほどでもないという方もいらっしゃる。


今月初めの英検の結果がまだわからないので、私もなんとも言えないのですが、難しくなろうとも、やさしくなろうとも、テンプレがあろうとなかろうと、きちんと要約する力をつけていきましょう、というのが私のスタンスです。


今回は2級に限定して、雑感を述べていきます。


要約問題の練習をしようにも、過去問もなければ、問題集も少ないですね。





・英検のサンプル問題


・森鉄先生の『英検2級ワークブック』(KADOKAWA)


・『7日間完成英検2級予想問題ドリル』(旺文社)


・『英検2級8日間で一気に合格』植田一三編著(明日香出版社)


私が要約問題を解いてみたのは、上記の通りですが、『英検2級ワークブック』と『一気に合格』は、良書ではあるのですが、「要約問題」に限って言えば、それぞれ2題しかなく、演習量が足りませんね。


そこで旺文社の『予想問題ドリル』なのですが、こちらも4題ほど掲載されているだけです。


これら全てを入手することができれば、英文の流れは同じなので、そこそこ基礎力のある生徒さんなら、なんとかなるとは思います。


しかし、もっと確かな要約力をつけようと思えば、まだまだ演習を積みたいですね。


そこで、


数日前に発売された竹岡先生の

『英検合格のための英文要約問題 予想問題集 1級、準1級、2級対応』

が期待されます。2級だけで10題掲載されているようです。将来的に準1級、1級受検も考えていらっしゃる方ならば、購入の選択肢に入れてもいいかもしれません。


ただし、こちらの本、私は未読です。


ライティングは自分で添削するのが難しいので、塾の先生や学校の先生に見てもらう機会がない方は、


安河内先生がブログです紹介していた、こちら





AI を使ったものは、個人的に苦手かな、と思っていたのですが、試しに2題ほど自分の要約を添削してみました。


2級しか試していませんが、これなら大丈夫でしょう。(AI のおかげで、また私の仕事が一つなくなってしまいました。笑。)


また、要約問題で鍵となるのは、パラフレーズ、つまり言い換えする力の養成であります。


例えば、「exercise 」とあれば、「physical activity 」というように、出来るだけ、問題文の表現を使わずに自分で言い換えていかないと、おそらく準1級以上では減点されます。


そういったパラフレーズの力を養うには、やはり英英辞典でしょう。


私はこれまで6冊の英英辞典を潰しましたが(「潰す」=「ボロボロになるまで使う」)、中学生高校生には少し早い気もするので、なんとも言えません。


あと、ライティングに欠かせないのが、コロケーション辞典です。1級以上の実力をお持ちの方は皆さん使っておられると思います。

私が使っているのはこちら





「文法的には正しいけれども、そういう言い方はしない」というのが、日本人にはなかなか分かりません。


ただ、これも中学生高校生にはハードルが高いかな、と思います。


でも、中学生高校生で将来準1級、1級目指すならこれくらいしてもらわないと。笑。


今回は2級中心に書きましたが、準1級の研究が進めば、また書いてみたいと思います。


ありがとうございました。