大阪は今日が公立高校の入試です。


体調を崩すことなく、普段の力を発揮できるよう祈っています。


さて、塾の業界では新しい生徒さんとの出会いもはじまります。


うちの教室も、いわゆる「体験授業」で始まるケースがほとんどです。


初めて会う生徒さんの授業は、何十年やっている私も、今でも緊張します。もちろん顔ではそのような様子は見せないようにしていますが、心の中では引き締まっています。


子供にとっても、初めて入る教室。その雰囲気。おじさんの私(笑)の話。普通は表情がとてもかたい。


向山洋一先生は、この最初の授業、最初の10分、いや3分がとても大切だとおっしゃっていました。「黄金の3時間」「黄金の3分」ともいうそうです。


それは、どんな「やんちゃ君」でも、どんなに勉強嫌いでも、どんな反抗期でも、この最初の瞬間だけは、きちんと真面目に話を聞いてくれるからです。


全くの見ず知らずの大人の話を、10代の子供が長時間耳を傾けている、という空間は教育現場を除いては、実社会で考えにくい、しかも子供は大抵の場合、100%とまでは言わないまでも、かなりの信頼を寄せています。


そして授業の終わりの方に、その子が見せてくれる僅かな笑顔。


この笑顔ほど大人を安心させてくれるものはありません。(これは予備校、塾、家庭教師の先生ならご賛同いただけることと思います。)


それは硬くなっていた子供の心が少し打ち解け、少し大人の話を受け入れてくれた証だからです。







考えてみれば、笑顔で人が安心する、というのは大人だけではありません。


堀裕嗣先生のTwitter(現在X)には次のようにありました。


(引用)


教師にとって最も必要な資質……。それは「いつも笑っていること」です。これを基準に自分の教師生活を振り返ってみることが必要です。そうするとすべきことが見えてきて、すべきでないことも見えてきます。やらなければならないことが見えてきて、やりたいことの優先順位も見えてくるようになります。


(引用終わり)


子供の前で苦虫を踏み潰したような顔をしていないだろうか。暗い表情をしていないだろうか。


私が出勤前に、鏡の前でチェックすることです。