また今年もありました。生徒さんとの会話。
ある生徒「今から古文やって間に合いますか。」
私の心の中(今まで何してたんだろう。大学入試を舐めすぎです。)
私「文法と単語やって終わります。」(問題演習はほとんどできません!)
受験勉強に関する限り、the point of no return というのがあると思います。
最低でもここから始めないと間に合わない。
この時点で3科目に、あるいは古文を取るか取らないか、漢文を選ぶか選ばないか、を決めないと、結果は火を見るよりも明らか、という時点があります。
甘い言葉で、
「直前2ヶ月で古文はなんとかなる」などと「嘘」をつきたくありません。
中には、「なんとかした」人もいるでしょう。特に古文以外の英語数学現代文理科社会が本当に完璧な人で、「古文以外何にもやることが無い」という人などは、残りの全時間を古文に割けば「なんとかなる」かもしれません。
しかし
「今から古文やって間に合いますか?」と言ってくる生徒で、「他の科目は完璧」という生徒は、私の26年にわたる塾講師の歴史では、1人もいませんでした。
なぜこういう生徒さんが毎年のように現れるのでしょう。
YouTubeをはじめ、sns では、「参考書ルート」なるものが定着しつつあり、何月からこの参考書を使い、何月から何月までに仕上げて…という情報が沢山あります。
一方で、「古文は直前1ヶ月でなんとかなる」
「○○は△△の方法で◇◇月で私は合格した」という情報も氾濫しています。
どの参考書を使うかは人それぞれですし、現時点での学力も人それぞれです。
情報過多の時代、情報に振り回されて、ある意味「混乱」している生徒さんも少なからずいると見ています。
特に古文は高校1年の時から、ほぼ全高校生が学校で習っているはずです。今まで単語文法ぐらいは学習する機会がきっとあったはず。
私は「1ヶ月でなんとかなるよ」と甘やかしはしません。