学参に滅多に手を出さない私が、最近2冊の大学受験生に人気の参考書に「目を通し」ました。(このように書くと他の塾の先生からお叱りを受けるかもしれませんが、事実です。学参を本当に読んでいなくて…)

1冊は高校生なら誰でも?知っている『ネクステ』こと『ネクステージ』

たいへんよく出来た文法語法問題集だと思います。

が、少しだけ使用上の注意を。

1)多くの方が指摘しているように、これはアウトプット用の問題集ですから、基本的な文法的知識をインプットする必要がある。(例えば『evergreen』や『成川のインプット』など)
くれぐれも、この本から文法の勉強を始めない。

2)自分の志望校に沿った使い方をする

関学、近大の単独で文法語法問題を出す大学でも、こちらのPart1Part2だけを完璧にすれば、大丈夫でしょう。(関学の文法問題だけをみれば、近大の文法問題の方が難しい?
関大は単独で文法語法問題はでませんが、穴埋め問題で必要な場合があります。)

自分の受ける大学は、会話表現が出るからPart4、アクセント発音が出るからPart6をする…など。


もう1冊は、こちらも大人気、スタディサプリの肘井学先生の『読解のための英文法』

こちらの素晴らしい点は、

高校1年の後半、もしくは高校2年のはじめからでも、なんら単語に躓く心配なく、英文解釈の勉強が独習できる

事であります。

英文和訳を課す国公立大は勿論、私大でも、英文解釈は英語力の要諦であります。

この訓練をしないと、英語を英語のまま読めるようにはなれない、つまり複雑な文章を和訳する力があって初めて英語を英語のまま読めるようになれる、という逆説!


そして、この本は指導者が読んでも、知識の整理の仕方において「一皮むける」と思います。

さらに、言いたいことは、

基本、この本は独習用です。


学参レベルの知識を授業で披露していても…
高い授業料をもらっていて、1400円の独習書と同じ内容であれば、塾の先生は不要です。
独習用は、授業無しで進められるように出来ている、当たり前です。

肘井学先生の『読解のための英文法』

これ以上の授業ができるかどうか、ここに塾の先生の腕の見せ所があるのでは、

そんなことを考えました。

ちなみに、肘井先生は動画では、この続編の『読解のための英文法〜難関大編』があれば、関関同立、早慶、難関国公立大も大丈夫、とおっしゃっていました。私はまだ読んでませんが。

兎に角、素晴らしい本を上梓していただいた先生に多謝。

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