麻央ちゃんはどうすべきだったのか、何を間違ったのか、誰が悪かったのか、各種メディアが犯人探しを始めましたね。

はっきりしているのは発覚初期の放置、これが躓きの始まりだったと思うんです。

標準治療を先送りするにしても、放置しちゃダメ。がんになったのには理由があるわけですから、それをすぐさま見直さなければならなかった。

がんはこれで治るという決定的な治療法がありませんので、いろいろな治療法を組み合わせる必要があります。標準治療や先端医療、代替療法や民間療法、食事療法や健康補助食品、どれか一つだけでは治らない。逆にこれで治ると謳っているものは怪しいと思った方が良いほどです。

様々な方法を組み合わせて自分に合った治療法をテーラーメイドしなければなりません。

その際に、以下の3段階を意識して各種治療法を組合わせると理解し易いと思います。くれぐれもどれか一つで治ると思わないことです。

以下の各項目は、私が3年間がんと向き合いながら感じた、必須に近いと思う内容です。


①がんになった原因の排除
先ずは、がんになってしまった原因を考え生活習慣を徹底的に見直す。
◉精神的なストレスの解消 
◉食生活の改善 
◉睡眠の改善
◉運動(肉体的なストレスの解消)

②免疫力の回復
そして、代替療法を全力で調べて実践して、がんになった理由をどんどん減らすとともに、落ちてしまっている免疫力を回復させる。
◉解毒 断食や白湯、沐浴やサウナ、岩盤浴や陶板浴、砂風呂や酵素風呂など、解毒効果のあることを積極的に行う
◉食事療法 ゲルソン療法やケトジェニックダイエット、和田式や済陽式などなどで体に悪いモノを排除し良いモノだけを摂る(どれがよかは人によると思います)
◉栄養療法 オーソモレキュラー(分子栄養療法)や高濃度ビタミンCで代謝正常化
◉補助食品 フコイダンやテルペンなどなど、免疫力向上作用のある補助食品を摂る
◉充分な睡眠 10時就寝7時間以上の睡眠をとることで、睡眠負債の解消を図る
◉ヨガや気功 適度な運動とともに深い呼吸とストレス解放が同時にできる
◉爪揉み 末端神経の集まる手足の指先を良く揉んで、自律神経のバランスを整える
◉鍼灸や整体 肉体的な疲れやストレスを取り除く
◉温熱療法 体温を上げることで免疫力を上げる

◉ストレスマネジメント マインドフルネスなど日常的に行えるストレスマネジメントをとりいれる

○心理療法 キネシオロジーなどで心身のバランスを整え免疫系の妨げを取り除く


③がんの勢いを止める
それと同時に、がんの嫌がる環境を作り、がんの勢いを止め、がんを減らす対策をとる。

◉食事療法 糖質制限による兵糧攻めとアルカリ化でがんの活動を止める
◉栄養療法 オーソモレキュラーや高濃度ビタミンCで代謝最適化
◉補助食品 アガリクスやチャーガなどなど、抗がん作用のある補助食品を摂る
○温熱療法 体温を上げることでがんを死滅させる
○心理療法 ヒプノセラピーやキネシオロジーなどで心の問題を解決する
○抗がん剤 状況によっては抗がん剤の使用も

でも、こういった話は標準治療だけを行なっている大病院では教えてくれません。なぜなら、標準治療だけを行なっている医者にとってこれらは、科学的根拠のないエセ治療法だからです。

ここががん治療の最も難しいところ。難しいというより、最初にぶつかる壁です。

科学的と言われる現代西洋医学でがんが治らないのはみなさんご存知の通りです。でも実際に末期でも治っている人はいる。ですので、現代西洋医学だけを学んだ医師に非科学的と言われようがエセ治療法と言われようが、こちら側に治る方法が隠れてい筈です。




がんと向き合う前に何故がんになったのか、そのプロセスを理解しておくことも重要です。


・健康な状態
健康な人でも1日5千〜1万個程度のがん細胞が日々体内で発生し、それを免疫系の細胞がやっつけてくれています。

健康なバランス
免疫力 > がん増殖力(5,000〜10,000個のがん細胞)
ゲームに例えれば
免疫(100パワー) > がん(10パワー)


・未病状態
ストレスや栄養状態、寝不足や疲れなど、何らかの原因で免疫力が落ちてしまい、逆にタバコや放射線、クスリや酒など、発がんせいのものでがんの勢いが増し免疫力に勝ってしまうとがんが増殖し始めます。

未病のバランス
免疫力↓ < がん増殖力(5,000〜10,000個のがん細胞)
免疫↓(10パワー) < がん(20パワー)

毎日体内で発生する5,000〜10,000個のがん細胞のうち、免疫系が解決できずに少しづつ負債として溜まってしったものが塊を作り、がん腫瘍となってしまうと考えられています。


・がんの状態
発見できるレベルのがんは、シコリでもCTやPETの画像でも超音波の影でも、がんの塊が1cm以上になっています。1cmの腫瘍を形成しているがん細胞の数は十億単位といわれています。

ですので、早期発見でもその時点で既に免疫系ががんの増殖スピードに追いつかないレベルになっていると考えられます。

がんは、それ自身が無限に分裂増殖することができる細胞です。とても乱暴な推測ですが、10個のがん細胞の増殖力と100個のがん細胞の増殖力を比べると、10倍ではなく100倍のパワーがあると考えることもできます。

がんの人のバランス
免疫力↓ < がん増殖力↑(10億個のがん細胞)
免疫↓(10パワー) < がん↑(10,000パワー)


がんは倍々ゲームで増えていきますので、放っておくと指数関数的に増殖力が強くなっていくと考えられています。


では、どうしたら良いのか?

それが、冒頭の3段階です。(3段階と言っても全部並行して取り組みます)

先ずは、がんになってしまった原因を考え生活習慣を徹底的に見直す。
がんになった理由をどんどん減らすとともに、落ちてしまっている免疫力を回復させる。
がんの活動を止めがんを減らす対策をとる。

①がんになった原因の排除 →免疫力免疫力が下がってしまった原因の排除とがんが好むモノの排除

②免疫力の回復 →免疫力を回復させる

③がんの勢いを止める 免疫力を最高の状態にし、がんの嫌う環境を作る


もし、がんが見つかり最初に勧められた標準治療を受けるか迷って先送りしているのなら、放置はせずに、先ずこれらの代替療法に取り組んで、毎日、毎週、毎月、がん状況を確認して自分のがんの勢いを把握し、対策を考えるべきです。

目標バランス
免疫力↑ > がん増殖力↓
免疫MAX↑(1,000パワー) > がん↓(100パワー)

あくまでもイメージですが、こうなればしめたもの。がんの増殖を抑えて上手く付き合っていくことができますよね。





もうひとつ重要なのが、標準治療以外の選択肢を与えてくれる医師を見つけることです。実はこれがなかなか難しいんです。

標準治療以外の方法を求めてセカンドオピニオン先を探す時が要注意。権威に弱い私達は、大きな総合病院、大学病院、がんセンターなど、知らぬ間にどんどん標準治療の総本山の頂上方向に向かってしまいがちだからです。

代替療法とか統合医療とかに関しては、殆どの医師は全く興味を持っていないと同時に、知らないばかりか否定的と思った方が良いでしょう。





医師の選び方やがんの状況の確認方法、経過観察の方法などは、また別の機会に書きたいと思います。

 

 

 

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