{753B6A01-0D85-4E16-9CC0-4CE10DC9ADE8:01}

2002年日韓共同開催のワールドカップ期間中、韓国ソウル漢南洞で生まれた一人息子が、今日3月17日14歳になりました。中2病真っ只中の男子は面白い!男親の私にも息子の興味の向き先が良く理解できない。(笑)

14歳ならまだまだ何にでもなれる。無理すりゃオリンピック目指せるかもしれないし、学者になれるかもしれない。目指すのは勝手だから、何でも目指して欲しい。自分の事は棚に上げそんな風に思っています。

最近、脳神経学者の中野信子博士の著書を数冊読みました。人間は先天的な努力脳というのがあり、将来の成功のためにキツイ苦しい努力を厭わない努力の段階から報酬系が働く努力脳と、不確定な将来のご褒美を期待することが出来きず、努力の段階では報酬系が働かない脳が存在するそうです。

どちらが良いというものではありません。確かに前者の方が勉強も出来るでしょうし、スポーツをやってもこつこつ練習を積んでそれなりの結果が得られでしょう。会社組織の中でも不満もなくこつこつと決められた手順をこなし、外からは真面目な人と認識されるのでしょうが、一歩間違えると報われない無駄な努力をする羽目にもなるそうです。

一方、後者には無駄な努力をしないという才能があるわけです。(笑)

小さな積み重ねで何かをやり遂げたような偉人は前者が、既存の仕組みをひっくり返したり変革をもたらすのは後者が多いそうです。

安定した会社勤めで明るい将来の展望が見えていたにも関わらず、未だ折り返し地点にも至っていない事にゾッとして、全てを自分の裁量でやってみたくなり飛び出したのは、少なからず遺伝子が影響していたようです。

ガン発覚の時はこの時の決断を凄く後悔しました。独立して会社組織特有の地道なストレスからは解放されたものの、もっと別の自分や家族の生活そのものがのしかかる爆弾のようなストレスが少なからず発病のキッカケになったと感じたからです。

親になって分かりましたが、自分の事は棚に上げ子供には過剰な期待をしがちです。自分の血を引き継いでいれば間違いなく前者ということは無いので、学業やスポーツでの過度な期待は程々に、中2病のちょっと変わった方面への旺盛な好奇心で視野を広げ、結果が見込める報われる努力で一生を掛けられる何かを見つけてくれたらと思います。

家族や友人の誕生日を祝う喜びを改めて考えさせてくれたのもガンのおかげかもしれません。

映秀、14歳おめでとう!


ーーーーーーーーーーー
以下、息子へのLINEメッセージ
ーーーーーーーーーーー
映秀、14歳の誕生日おめでとう。

中学もいよいよ残り一年、そして10代も半ばに差し掛かる。

10代で付き合う友達や先輩後輩は、映秀が大人になってから知り合う友人達とはちょっと違う。10代の友人達とは死ぬまで一生付き合っていく事になるとても大事な友人達なんだ。ちょっとしたライバル関係にもなるし、大事なことを相談できる親友にもなるし、お互いに影響し合いながら共に切磋琢磨できる貴重な財産だ。

10代での経験やそこでできた友人達は、後でお金なんかでは買う事ができないとても貴重で大切な財産なんだ。

大人になってしまうといろんな事情でやりたい事が出来なくなってくる。10代は人生の中でも最も楽しくて面白い時期だし、自分で限界や壁を作らなければ何でもできるし何にでもなれる。14なら今からでもオリンピック選手も目指せるしプロの歌手も目指せる。何でも目指せるのが14歳だ。

だから、やりたい事は何でもチャレンジして欲しい。その中で一生掛けて自分がやり通すべき事が何なのか見つけられたら最高の10代だよ。

勿体無いから、その貴重な時間を無駄に過ごすなよ。

今、一時の楽しさで満足するのではなく、より良い未来、より楽しい未来、より満足できる未来を迎える為の努力を怠るなよ。

父より