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標準治療では助かる見込みがないことが判明した1年半前、どうすれば良いのかとても迷いました。標準治療で見込みが無いのであれば、そのまま死を待つよりは、少しでも可能性のある何かをやるべきではないかと考えたからです。

とは言っても、代替療法や民間療法などという言葉さえよく分かっておらず、知識もゼロの状態でしたので、取り敢えずはセカンドオピニオンを受けてみようと考えました。セカンドオピニオンを受ければ、代替療法などに関して、なんらかのヒントがもらえるのでは無いかと考えたからです。

しかし、どこでセカンドオピニオンを受ければ良いのか、という新たな問題がすぐさま出てきました。

最も情報が集まっていそうな公立のがんセンター?と思い、ネットや本で調べましたが、そこは標準治療の総本山のようなところで、それ以外の選択肢は与えられないことが判明し、早々に断念しました。

最近になって理解できてきたのですが、ガン治療に携わる医者は大きく2通りに大別できる感じがします。
① 学会や行医局という大きなヒエラルギーの中で専門性を高めて上を目指し、その道のスペシャリストを目指している先生。
② 内科や外科や臓器に拘らず、西洋医学や東洋医学の区別もなく、ガンを治療していこうとしている先生。

①は大学病院や総合病院にいる先生。標準治療が最優先で、「代替療法=民間療法」的な見方をしていて代替療法には否定的。
    ごく一般的な街のクリニックの先生で、ガンを専門にしていない先生は①に近い考えの先生が多いような気がします。
②は主に開業されていたり、統合医療をベースに慢性疾病の治療等に積極的なクリニックに勤務されていたりする先生。東西問わず様々な代替療法の情報を集め、自ら試していて、西洋医学(対処療法)の限界を良く理解し代替療法に肯定的。

セカンドオピニオンを求める際に注意すべき点は、①の先生やクリニックに行った場合は、せいぜい使用する抗癌剤の種類や、放射線治療を併用するか、どういった手術を行うかなど、標準治療の範囲内での意見しか聞けないということです。

そもそも末期ガンで標準治療では延命しかできないと宣告された場合、①にセカンドオピニオンを求めることは、延命の仕方を相談するにすぎなくなってしまうわけです。もし、それ以上の結果を期待してセカンドオピニオンを求めるのであれば、②の先生を探すべきと思います。

しかしながら、これがとても難しいのです。

身の回りに末期ガンで苦労した先人がいれば良いのですが、実際にはなかなかいませんし、また気のおけない仲の良い医者がいれば相談できますが、それも実際にはなかなかいません。もし知り合いのツテで紹介してもらえる医者がいたとしても、①側の先生だったら代替療法についての情報を全く持っていないばばかりか、標準治療を強く勧められることになると思います。

そもそも、末期ガンを公表するのことはとても躊躇します。公表された方も困ると思いますし、公表して哀れんでもらうのも嫌です。仕事をしていれば尚更、人にとっての最大の信用である「生命」に「?」マークが付いてしまうわけですから、躊躇しない筈ありません。結局は、公表しても意味がないと考えてしまうのです。

多分、自分が死ぬことで大きく人生が変わってしまう家族やごく限られた周囲の人にしか言えないのが普通だと思います。

私の場合も、病気の事は学生時代からの親友や近所の友達、当然、取引先にも言えず、ましてや余命の事は妻以外、両親にも同僚にも言えませんでした。取引先に著名なお医者さんがいたのですが、素人目には①側の先生なのか、はたまた②側の先生なのかも判断できず、結局は相談する事は出来ませんでした。

そうして、結局は自力で適切なセカンドオピニオンを受けられるクリニックを探すことになるのですが、「セカンドオピニオン」をネット検索してヒットするクリニックの殆どは、①側病院のセカンドオピニオン外来か、または、②側でも何らかの特定の代替療法をメインにしていることが多く、そちらに誘導されてしまうのではないかという懸念を払拭することが出来ませんでした。

最終的に私の場合は、セカンドオピニオンを受けに行く適切なクリニックを探し出すことは出来ず、近所のブックオフで無作為に選んだガン関連の本の引用を辿って代替療法を調べる事になったのです。

このブログでガンを公表してから、驚くほどガン治療に関する情報が集まるようになってきました。今なら、②側の先生の見極め方とでも言うのでしょうか、どういったクリニックのどういった先生にセカンドオピニオンを求めるべきかも何となく分かってきました。そして、どのような種類の代替療法があるのかも分かってきました。

次回のブログは食事療法や代替療法について書きたいと思います。




最近わかったのですが、
「末期ガンは絶対に治らないのだから、公表された方も困るし、哀れんでもらうのも嫌だし、結局は公表する意味がない。」
「解決策が無いなら、話しても仕方がない。」のような思考回路は、典型的な男性脳らしいです。私を含め多くの男性はこう考えると思います。

でも女性脳の場合は、「問題解決」を求めない「同調によるコミュニケーション」を優先するのだそうです。ですから、解決策がなくても相談するのだそうです。


最近、このブログやフェースブックへ相談を頂く事があります。ほぼ全て女性からです。ご自身がガンの場合もあるのですが、圧倒的に多いのは、「主人がガンで余命宣告を受けて、どうすれば良いのかほとほと困っています。」と言った相談なのです。

男性は「諦めてしまう」と言うよりは、「無駄な相談は出来ない」と考えてしまうのかもしれません。

特に権威に弱い男性は、総合病院や大学病院などで余命宣告を受け、さらに権威のある大病院にセカンドオピニオンを求めてしまいます。そこで駄目押しのように標準治療を推され、代替療法に否定的な意見を聞いてしまうと、思考停止状態に陥ってそれ以上調べる気力を失ってしまうような感じがします。

ですが、ガンの治療に関しては諦めてしまったら終わりです。コミュニケーション力を発揮して情報収集し、いかに早く②側のクリニックや先生に会えるかが重要になってくると思います。

ガンは標準治療では治りませんが、適切な食事療法と代替療法を選択できれば死ぬことは無いと思っています。