昼前の東横線






ガラッガラの各駅停車に乗り込むと

おそらく他人同士であろう男三人がやたら無意味に密集して座っている







空いてるのになんでだ?







謎はすぐ解けた

男密集地の向かいに挑発的な女が座っていたからだ








女はグラマラスな肉体を誇示するかの様な
派手で露出の激しい格好







短いスカートに生脚
何度も組み直し男衆に熱い視戦を繰り広げさせる










しかしほどなくして女はツカツカとぶっきらぼうなヒールの音を立てて電車を降りていった










戦の終了した男共はふーっと一息つく




やたら密集している自分達を冷静に振り返り
苦虫を噛み潰したような顔で余韻に浸る




なんとなく酸っぱいニオイを放ち始めた男衆の車両からは俺も退散


















こんな熱い夏も半分くらい過ぎようとしてるこの頃

ジムのボクサー二人が現役引退を表明










510と橋元が辞めるって

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デビュー戦あたりから二人共一緒に練習してきたから約9年かな

こういった選手が退くのは寂しくもある









二人の引退の会だったのに
肋骨やってからジムに行ってない俺に気を使ってか
一ヶ月遅い誕生祝いをしてくれたジムメンバー

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企ててくれたのは藤中かな?

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相変わらずボクサーと筋肉マニアの狭間を行ったり来たりしてる

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そして510からはなぜかプレゼント

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なにやら表裏で勝手にコラボされてしまっている












極めつけはこれ

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一応「33歳ハピバ」って縫い付けられてる





しかしどうやって縫い付けたんだろうね

クルクルからぶら下がるあのテキトーな感じの糸のたるみは天才的だ

今後の人生に期待























そして驛の食卓ではチャンピオン会と称して太田社長が企画してくれた楽しい食事

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第17代WBC世界スーパーフライ級チャンピオンの川嶋勝重さんと

第6代修斗世界フェザー級チャンピオン
勝村周一朗さん










堅苦しくない色んな話を聞けていい刺激

二人の「世界」にあやかってみた分
余計に溜まってる鬱憤を晴らしに動き出したくなってきた









でも
もうちょい我慢






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