6月6日、百名山の中でも難関の一座、平ヶ岳に登ってきました。

前日、6時間以上かけて移動。檜枝岐までは来たことがあるが、その先の平ヶ岳駐車場までが長く、カーブの連続でスピードが出せない。途中で鹿を轢きそうになるが停まってくれた。

車中泊して翌朝、自分の車以外に2台が停まっていた。5時ぐらいに着いた車の方とあいさつして、ほぼ同時に出発。5:17

 

登山口(標高840m)


朝は寒くて、フリースの上にウインドブレーカーを羽織って出発したが、太陽が出て、背中にあたりだすと一気に暑くなり、両方とも一気に脱いでしまう。その間に、先ほどのハイカーに先に行ってもらう。

 

手前は前坂 まずは奥に見える下台倉山に登る


最初は緩やかな坂だが、徐々に傾斜を増し、標高900mあたりからかなりの急登になる。それも直登で足場も荒れている。ロープもところどころ張ってあって、これがないと登れないところもある。

 

前坂の先のヤセ尾根

 

双耳峰が目印の燧ケ岳

下台倉山でやっと急登は一段落。

 

下台倉山(1604m)の標柱 ピークは少し先

 

台倉山まではアップダウンの繰り返す尾根道で、燧ケ岳、日光白根山、男体山などから福島の山々の眺望が良い。

 
イワカガミ
 

台倉山からは地面がぬかるんでいてスパッツを着ける。待っていたように雪解けのドロドロ道。かなりの部分が木道となっているが、滑り止めが施されていないのが大半で、2回もツルっといって仰向けに転倒してしまった。

 

登山道をふさぐ倒木


池ノ岳の手前までは緩やかなアップダウンだが、そこから池ノ岳までの標高差250mが急登となる。下台倉山までの登りで体力を消耗している体には厳しかった。

 

シャクナゲ


やっと登り切ると池塘群が目の前に開けホッとする。池塘を前景になだらかな平ヶ岳が素晴らしい。
平ヶ岳の左には至仏山、その奥に武尊山などが見える。

 

池ノ岳 姫の池

 

平ヶ岳 奥に至仏山(左)と武尊山(右)


木道を少し下り、登り返すと右側に少し入ったところにある平ヶ岳三角点に到着。10:55
5時間半以上かかったことになる。先のハイカーが休憩中で、なんとか明るいうちに帰れそうだと話をする。

 

平ヶ岳 三角点 最高地点(2141m)は少し先の湿原


ここからの眺望は良くないので、少し先の平ヶ岳最高地点の湿原まで行く。ここからは周りの山が一望できる。八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の越後三山は雪が残っていてまだら模様で絵になる。至仏山、武尊山、燧ケ岳など一望だ。

 

越後三山(左から八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳)


帰りは「たまご石」を見るために分岐を左に進む。途中、残雪で踏み跡も分からなくなることもあったが、池ノ岳からの登山道との合流地点までなんとかたどり着く。ここから先、雪が残る急坂を登らなければいけないが、軽アイゼンでは登れそうにない。残念だがあきらめる。

 

たまご石への分岐地点 撤退


池ノ岳の姫ノ池のところで小休止してエネルギーを補給。下山開始。

 

下台倉山からの下山路


台倉山までの登山道で2匹も蛇を見てしまった。今年は蛇に遭遇することが多い。

下台倉山からの急坂は特に慎重に下りて、途中で先のハイカーにも追いつき一緒に到着。15:42。
10時間半ほどかかったがなんとか明るいうちに下りてくることができた。

先のハイカーは翌日、燧ケ岳に登られる予定とのことだが、私は疲れて無理。

帰りは、以前、会津駒ケ岳の帰りに行った檜枝岐の「駒の湯」に立ち寄って汗を流す。

 

檜枝岐村「駒の湯」


そばを食べたかったが、時間が遅くて開いている店がなかったのが残念だった。

【コースタイム】
登山口駐車場(5:17)-(6:15)前坂-(7:24)下台倉山(7:30)-(8:16)台倉山-(9:08)白沢清水(9:13)-(10:24)池ノ岳-(10:55)平ヶ岳(11:03)-(11:07)最高地点(11:14)-(11:37)たまご石分岐-(11:48)池ノ岳(11:55)-(12:38)白沢清水-(13:22)台倉山-(14:01)下台倉山(14:15)-(14:58)前坂(15:07)-(15:42)駐車場