5月10日、自宅を13時30分に出発。入間のアウトレットにあるモンベルで熊撃退スプレーを買ってから高速道路に乗る。

花輪SAには11時頃に到着。2台ほど車中泊をしている車があったので、少し離れたところに駐車した。
今回の車中泊のために、養生用のプラダンを加工して窓の目隠しを作ったのと、車中泊マットを購入した。
これだけでもずいぶん寝やすくなった。

5月11日(土)、十和田ICを出て鷹ノ巣駅に向かう。道路はガラガラで信号もなく、気持ちの良いドライブが楽しめた。

鷹ノ巣駅前の駐車場に車を置かせてもらって、6時54分の電車で前回のゴール、糠沢駅に向かう。

 


7時、ランニングスタート。
まずは国道7号に出て東に向かう。

坂を登り、下ってきたところに綴子宿からの羽州街道への入口標識があり、その奥に戸潟神社が見えた。下草は良く刈り込まれていて、これだったら歩けたかもしれない。

 

奥に戸潟神社


川を渡ってすぐ先を左に入ると少し行くと長坂一里塚があった。
塚が残されているのはここだけとのこと。

 

長坂一里塚


先を進み突き当りを右折すると再び国道に戻り、早口川を渡る。
その先に右に入る分岐となるが、横断歩道もなく、国道を渡る。幸い車の量もそんなに多くない。

 

早口駅への分岐


早口駅を通りすぎて、アストモスガスの店舗の手前を左に入って坂を登って行く。途中に岩瀬一里塚があるはずだがと探しながら行くが見つからずT字路まで来てしまった。そこに岩瀬一里塚まで150mと書かれた標柱があったので引き返してみると、左側の民家の高い塀の上に一里塚の標柱があった。江戸から169里目。

 

岩瀬一里塚


岩瀬川を渡り、しばらく行って、国道に合流。山田川を渡った先で左に入って行く。
先の二股を右に行くと川口宿となる。

 

川口宿

 

その先の下川沿駅の前に大きな石碑が立っていて、「小林多喜二生誕の地」と書かれていた。

 

小林多喜二生誕の地碑 下川沿駅前

 

その先で再び国道に合流する。国道を走っている車を見ると、軽自動車も多いが、ベンツやBMWなどの高級車も見かけ、当時の貧しさからの発展が実感できる。
道路沿いにはショッピングセンターが見られ、7号線のバイパスを通過すると、大館の町の中に入って行く。

片山町一丁目交差点で右に入って行き、東大館駅の手前で左に折れ、花輪線の線路を渡る。その右側に大館神明社の立派な境内がある。

 

東大館駅手前の踏切を渡る

 

大館神明社


線路を渡ると店などがならび、このあたりが繁華街のようだ。その先の交差点で羽州街道は左に折れるが、その先の一本南の通り沿いにある一心院の墓地に「真田幸村の墓」があるというので行ってみた。
分かりにくかったが、墓石には確かに「真田幸村」と彫られていた。

 

真田幸村の墓


その後、大館城の跡地に桂城公園があり立ち寄る。大きな柳の木が印象的だ。近くの桜櫓館で説明をしていただいた方の話では、日本で2番目の大きな柳だそうだ。

 

桂城公園の大柳


桜櫓館は大館が市になる前の最後の町長の指定だそうで、縁側は長いケヤキの板2枚が使われていたり、ガラスには「干網」を図案にした組細工がはめ込まれた障子など、かなりの凝ったつくりとなっていた。

 

桜櫓館

 

干網の組細工 左上には富士山


桂城公園の隣に秋田犬会館があり、その2階、3階が博物館となっていたので立ち寄ってみた。
昔はマタギの狩猟犬だったようだ。また、当然ながら忠犬ハチ公の話も展示されていた。

 

望郷のハチ公像と秋田犬会館


ここから北上し長木川を東大橋で渡り、すぐに右に曲がる。100mほど先のところから北に向かって羽州街道が続いている。
奥羽本線にぶつかり、その先の踏切を渡り、さらに国道7号をくぐる。

 

長木川を渡るときに東の方向を見ると大きなの字が!


時間は11時をすぎて、空腹を覚えたので。国道沿いの「錦」というラーメン店に入る。塩ねぎラーメンを頼んだらけっこう美味しかった。


羽州街道に戻り北上続ける。

やがて釈迦内神明社の前にでる。このあたりが釈迦内宿だ。「唐糸姫伝説のゆかりの地」とのことだが、その伝説を知らなかったのでパスして先に進む。左に折れて、東北自動車道をくぐる。

 

釈迦内神明社


その先、小学校があるようで、土曜日で午前中で授業を終えた児童たちが元気な声で挨拶してくれる。すがすがしい気分になる。

だんだん細い道となり萩長森の小山が前方に見えてくる。このあたり熊が何度か目撃されているという情報がある。萩長森の左を通るルートが羽州街道であるが、熊が出そうな道だし、国道沿いにある「芝谷地湿原植物群落」にも寄ってみたかったので、右に曲がって国道に出る。

 

芝谷地湿原 正面の小山は萩長森


芝谷地湿原の植物は枯れていて、PR写真のようではなかったが萩長森をバックにした湿原の眺めは素晴らしかった。何年か前の記録では、熊が目撃されて入園禁止になっていたようだ。

その先に羽州街道の入口の標柱が見えたので、ここにつながっていたことになる。少し戻ると橋桁一里塚があるので、田んぼの畦道をたどってみるが、草だらけだったので、引き返すことにした。

 

相馬大作事件之地史跡碑


やがて白沢駅の前を通り左折して橋を渡ると白沢宿となる。

その先に「白沢御膳水」があったので立ち寄ってみたが、どうということはない。

 

白沢御膳水


白沢駅まで戻り、14時6分の電車で鷹ノ巣駅まで戻る。

 

奥羽本線白沢駅


大館駅前のロイヤルホテル大館にチェックインして、大浴場でひと風呂浴び、さっそくビールを飲む。

夕方ホテル前の「谷地」という店で比内地鶏の親子丼と日本酒を頼む。一合頼んだつもりがずいぶん大きな徳利で出てきて、会計の時に二合だったことが判明。ずいぶん酔っぱらってしまった。

 

比内地鶏の親子丼

 

親子丼も鶏肉が少ない割にご飯が多くて、たいへんな思いをして完食。酒が効いたのとで11時すぎまでベッドの上で意識を失っていた。
こんな状態で明日走れるのか不安を感じながら、再び眠りにつく。