2023年4月21日(金)

 

天気がぎりぎりセーフの予報だったので、思い切って平標山に行くことにした。13年半前に強風と寒さで仙ノ倉山を断念してたので、ずっと心に引っかかっていた。

7時、駐車場のトイレに寄ろうとしたら、入口に板がネジ止めされていて入れない。差し迫っていたわけでもないので、そのまま出発した。結局、下山後までもってしまった。

 

立派なトイレだが、7時ごろは閉鎖中

 

登山口

 

登山口からいきなりの急登。松手山までこの急登が続く。松手山の手前から雪の上を歩く。ベトベトの雪で転けても、滑落はしなさそうだ。ただ歩きにくいのでアイゼンを着ける。

 

松手山から苗場方面

 

松手山からはフラットな雪の上を進み、やがて登りとなる。坂道に雪はもうない。稜線に取り付いてからまたフラットになる。

 

平標山に向かう稜線から平標方向 だいぶガスが出てきた


平標山山頂につく頃には、完全にガスの中。

平標から仙ノ倉山に向う尾根を、新潟側からの冷たい湿った風が強く吹き抜ける。前回はこれに細かい雪つぶが混じっていて、怖くなったのだ。
今回はなんとか大丈夫そうだ。

 

10分ほど進むと風が直接当たらないようになって、逆に暑いくらいだ。
寒かったのは最初だけだった。
仙ノ倉山まではアップタウンも少く、晴れていれば気持ちの良さそうな稜線だ。強い風がガスを吹き飛ばしてくれる時には、瞬間的に遠くの山も見えたが、ほぼ眺望ゼロ!

仙ノ倉山は広い山頂だが、自分一人だけというのもまた寂しい。

 

やっと来れた仙ノ倉山はガスの中

 

おにぎりを1つ食べてすぐに引き返す。
帰りの木道で足が攣って休んでいると、若いカップルのハイカーとすれ違う。足が攣って苦しんでるのを心配されてしまった。芍薬甘草湯を飲めば一発でなおるので、大丈夫と言って分かれる。

 

仙ノ倉山からの帰り、もう少しで平標山


平標山からは本格的に雪の上を歩く。

 

 

最初はアイゼンを付けてたけど、途中からは「かかと制動」でいけることが分かり、アイゼンを外す。
この時を待ってたとばかり、雪解け水が流れる木道でツルリといってしまった。下着まで濡れてしまうハメになった。
雪と土面や木道との境目あたりは特に注意が必要だ。ズボッと踏み抜き、一度は木道の間に足が落ち、脛を木道にぶつけてしまった。

 

踏み抜くこと数限りない

 

歩く前は平だったのに


難行苦行の末、やっと平標山の家にたどり着く。ここでカップラーメンでもと思ってたが、風が強く、とてもお湯など湧きそうにもないので、最後のおにぎりで我慢する。

 

平標山の家


山の家からの下山道にも雪が残っていたが、ほどなくなくなり、木の階段が続く。
有名どころの山はどこも木道やら木の階段ばかりになって、何か物足りなさを感じるが、あんなにたくさんの人たちが山に入れば、登山道も荒れるし、しかたないだろう。

 


やがて平元新道登山口に出て、あとは林道と最後に沢沿いの道を歩いて駐車場に帰り着く。
駐車場には自分の車も含めて2台だけ。すぐにすれ違ったカップルも降りてきて、もう一台の車に向かった。

 

広々とした駐車場に停めているのは2台だけ

 

この時期のこの山塊は難儀するし花も咲いていないしで、あまりお勧めではない。
ただ晴れてれば、残雪の白さと、新緑のコントラストも捨てたもんじゃないと思う。


【コースタイム】

登山口駐車場(7:06)ー(8:35)松手山(8:41)ー(9:51)平標山(10:03)ー(10:46)仙ノ倉岳(10:56)ー(11:41)平標山 ー(12:21)平標山の家(12:31)ー(13:08)平元新道登山口 ー(13:58)登山口駐車場